出版社内容情報
この本は,事業体という人間活動システムの一般モデルを記述しようとしたものです。複雑で,変化への速い対応を迫られている現代の事業体の活動を幅広くとらえ,目的,プロセス,エンティティ,組織という4つの側面からモデル化を試みます。それらのモデルには,事業体の本質がバリューの変換とそれを実行するロールにあることが鋭く描かれています。
内容説明
本書は、事業体をモデル化する具体的な方法について述べる。技術面よりはむしろビジネス面に焦点を合わせ、大規模かつ複雑でありながらも、適応力のあるシステムの記述例を載せた。ビジネスエンジニアリングという新しい学問領域について、主に実務者向けに書かれており、技術の戦略的な可能性に敏感なビジネスマンと、ビジネスからの要求の理解がシステム設計と展開に必須である技術者の両方に有用である。
目次
第1章 はじめに(ビジネスの基本;事業体のモデル化)
第2章 目的(目的に関する概念;目的コンポーネント)
第3章 プロセス(ビジネスプロセスとは;UMLによるプロセス設計 ほか)
第4章 エンティティ(エンティティモデル;エンティティロール ほか)
第5章 組織(組織、システム、複雑性;組織構造 ほか)
付録(簡単なシステム;エンティティコンポーネント ほか)