出版社内容情報
C++におけるソフトウェア設計とアーキテクチャに取り組むとき、「スタイル」を重視するのか機能だけを尊重すべきか、という問題に悩まされませんか? 本書は、そのようなトレードオフに対処するため、ソフトウェア設計の多面的な詳細とC++実装におけるバランスを見つけることを目的としています。たくさんのC++のテクニックと機能を「質問―解答」という対話形式で検討することで、手持ちのツールや素材について熟知し、使用に適切な時期が学べます。これによって、読者は、C++での設計において、構築コストと機能性、優雅さと保守性、拡張可能性と過剰装飾との間の、正しいバランスを身につけられるようになるでしょう。
目次
汎用プログラミングとC++標準ライブラリ
例外安全に関する問題とテクニック
クラス設計、継承、およびポリモルフィズム
メモリーとリソースの管理
最適化と効率
罠、落とし穴、および謎解き
スタイル事例研究
著者等紹介
浜田真理[ハマダマリ]
京都府在住。翻訳家
浜田光之[ハマダミツユキ]
京都府在住。システムエンジニア。スカイ・シンク・システム株式会社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
62
C++を分かったつもりになっていた。MISRA-C++を理解しようとしたら自分が使っていない機能がたくさんでてきた。MISRA-C++の参考文献を見たら本書が。C++の課題に切り込んでいることが分かった。シリーズ第3段。最初のはクイズが47Moreがクイズ40本書が40で合計127。著者は当時C++の標準の議長で、MicrosoftのVisual C++の担当でもあった。トリグラフというメインフレーム用のエミュレータ上でしか使わない機能とダイグラフという改良版の説明は役に立たないと思う人もいるかも。 2014/06/23
Luo Yang
1
Style<スタイル編>とは名ばかりで、ほぼ全編にわたってC++のトリビアが延々続きます。多くの人にとって、内容の8割は直接業務に役立たないでしょう。(std::stringを題材にした終盤等、かなり役立つものもありますが)とはいえC++の知識は間違いなく深まりますし、独特の語り口と適切な訳で読み物としても面白いです。ちなみに、ほんとうにコーディングスタイルの本が読みたいなら、同著者とAndrei Alexandrescuによる『C++ Coding Standards』がとてもよい選択肢になるでしょう。2012/01/07
P_tan
1
C++に詳しくなれる本。でも半分ぐらいはお仕事に役立つかが分からない言語の詳細だったりする。(exportは使うな、とか、autoは使うな、とか) 他のC++本(ExceptionalシリーズやEffectiveシリーズ)とかぶる内容も多々ある。2011/04/14
TUI
1
他のExceptionalシリーズやMayersのEffectiveシリーズあたりを読んでいれば、読まなくてもいいかも。2009/08/22