出版社内容情報
本書は,いくつかあるUMLで規定されているダイアグラムのなかで,ユースケースを中心に実装まで行うICONIXアプローチについて解説している書籍です。「ユースケースを中心に実装まで行う」ことには賛否両論があるものの,JimConallenのBuildingWebApplicationwithUML(邦訳:『UMLによるWebアプリケーション開発』,ピアソン・エデュケーション)で参照されているように,UMLの1つのプロセスです。そして,ユースケース自体は,エンドユーザや初心者でも習得しやすい手法です。特にオブジェクト指向に拒絶反応を示している方は,このICONIXアプローチを実践されることをお勧めします。ひと味違ったオブジェクト指向開発が体験できると思います。また,ユースケースが中心であることに懐疑的であっても,本書で採用しているロバストネス分析は,クラスや相互作用を識別する有効な手段です。ロバストネス分析はUMLから排除されているために,本書はロバストネス分析について解説している数少ない書籍となっています。まだ,ロバストネス分析についてご存じない方はぜひ本書によって習得してください。
内容説明
本書は、いくつかあるUMLで規定されているダイアグラムのなかで、ユースケースを中心に実装まで行うICONIXアプローチについて解説したものである。
目次
第1章 ICONIX統一オブジェクトモデリングのアプローチ
第2章 ドメインモデリング
第3章 ユースケースモデリング
第4章 ロバストネス分析
第5章 相互作用モデリング
第6章 協調図とステートモデリング
第7章 要求の考察
第8章 実装
著者等紹介
ローゼンバーグ,ダグ[ローゼンバーグ,ダグ][Rosenberg,Doug]
ICONIX社の創設者兼社長。UMLが考案される以前、1992年からJacobson/Booch/Rumbaughの統一手法を指導し続けてきた。彼が手掛けたCD‐ROMチュートリアルには、Complete CORBA,Mastering UML with Rational Rose,A Unified Object Modeling Approachが収録されており、40以上もの国々で広く使われている。これまでにもBoeing社をはじめとする、Duke Power社、Hughes社、JC Penny社、Lockheed‐Martin社、Lucent社, Motorola社、NASA、Philips Morris社等、数十もの会社にUMLを使ったオブジェクトモデリングを指導し、Object MagazineやSoftware Development Rose Architect等の出版物への出稿も数多い
スコット,ケンドール[スコット,ケンドール][Scott,Kendall]
金融や財務アプリケーションを専門とするテクニカルライターであり、Martin Fowlerが著したUML Distilled(邦訳:『UMLモデリングのエッセンス 標準オブジェクトモデリング言語入門』)のサポートを行う。ソフトウェアライターの第一人者
長瀬嘉秀[ナガセヨシヒデ]
1986年東京理科大学理学部応用数学科卒業。朝日新聞を経て、1989年テクノロジックアートを設立。OSF(Open Software Foundation)のテクニカルコンサルタントとして、DCE関連のオープンシステムの推進を行う。OSF日本ベンダ協議会DCE技術検討委員会の主査を務める。現在株式会社テクノロジックアート代表取締役。UMLによるオブジェクト指向セミナーの講師、UML関連のコンサルテーションを行っている。ビジネスオブジェクト推進協議会(CBOP)BOテクノロジ分科会主査(常務理事)OMGでUML Profile for EDOCの提案者、ISO/IEC JTC1 SC32/WG2委員、情報処理相互運用技術協会(INTAP)オープン分散処理委員、電子商取引推進協議会(ECOM)XML/EDI標準化調査委員
今野睦[コンノアツシ]
千葉大学大学院自然科学研究科博士課程後期単位取得退学、学術博士。株式会社セルフ取締役。現在、SmalltalkとOODBを用いた大規模分散システムのコンサルティングに従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yk
かずや
Luo Yang
Yuki Sumida
wang