出版社内容情報
iPhoneみたいな、クールで、超グラフィカルなリッチクライアントアプリケーションが思いのままに!
最新のGUIを駆使したアプリケーションは、多くの人々の気持ちをとらえ、わくわくとした期待感でユーザーをひきつけるのに成功しています。本書『Filthy Rich Clients(フィルシー・リッチ・クライアント)』は、そんなユーザー体験を強化するための、かっこよく、効果的で、進化したデスクトップアプリケーション開発の方法を解説します。
本書でキーになるのは、グラフィックスとアニメーションを活用したエフェクトです。これらのエフェクトを使えば、GUIが今まで以上に魅力的になり、ユーザーのアプリケーション体験はぐっと高まります。たとえば、ダイナミックなエフェクトは、開発するアプリに生命をあたえ、活気のあるアニメーション展開は、ユーザーをうまくアプリのロジカルフローに乗せることができるでしょう。加えて、よりいっそう効果的にユーザー体験を高めるための、アプリケーションに気の利いた仕掛けを盛り込む方法を考察します。
【本書の主な内容】
《グラフィックスとGUIの基礎》
スイングとJava2Dが、協力し合ってどのようにGUIアプリをスクリーン表示するのか、その奥を深く掘り下げ、これらのライブラリを最大限自在に使いこなす、もっとも効果的な方法を学びます。
《パフォーマンス》
パフォーマンス性のすぐれたGUIアプリを作るのに役立つ深い考察とヒントを随所で見ていきます。
《画像》
Javaアプリに合う画像の作成法と活用法を理解します。
《上級グラフィックス》
「Filthy Rich Clients」にたいして特に有効なSwingとJava2Dの要素について踏み込んだ学習をします。
《アニメーション》
アニメーションについてのいくつかの一般的な概念と、またJavaプラットフォームで提供されている機能の活用法を説明します。Java上のアニメーションを大幅に簡約化してくれる最新のユーティリティライブラリを学びます。
《エフェクト》
画像やアニメーションのさまざまなエフェクトに関する作成法・カスタマイズ・利用法――本書の一番の要点を学びます。
サンプルコードを使ってキー概念を説明するほか、本書原著Webサイト(http://filthyrichclients.org)では、デモ、ユーティリティライブラリ、関連技術の追加情報など提供します。親しみやすく面白く、もちろん役立つ本書は、Javaによるデスクトップアプリケーション開発に携わるどんな技術者にも、最適の1冊です。
目次
第1部 グラフィックスとGUIの基本(デスクトップJavaグラフィックスAPI:Swing、AWT、Java2D;Swingのレンダリングの基本 ほか)
第2部 高度なグラフィックスレンダリング(コンポジット;グラデーション ほか)
第3部 アニメーション(アニメーションの基本;滑らかな動き ほか)
第4部 エフェクト(静的なエフェクト;動的なエフェクト ほか)
著者等紹介
ハーゼ,チェット[ハーゼ,チェット][Haase,Chet]
Sun Microsystems社のJava SEグループのクライアントアーキテクト。デスクトップJavaの技術的な仕事全てに関与している。カールトン大学で数学の学士号を取得し、オレゴン大学でコンピュータ情報科学の修士号を得ている
ガイ,ロマン[ガイ,ロマン][Guy,Romain]
2007年の秋にコンピュータ科学の修士号を取る予定。長い間、JavaとSwingで開発をしている
松田晃一[マツダコウイチ]
東京農工大学大学院工学研究科数理情報工学専攻修了。東京大学大学院工学系研究科電子情報工学専攻より博士(工学)を得る。石川県羽咋市生まれ。名ばかり管理職+エンジニア+ちょい悪研究者(08/5/2~)。NEC、Sony CSLを経て、現在、家電メーカに勤務。主幹研究員。金沢工業大学大学院客員教授。HCIやインターネット上の分散型共有仮想社会(PAW2)の研究開発、VRML97の国際標準化、tgifの機能拡張・日本語化を経て、新しいユーザエクスペリエンスの開発に従事
小沼千絵[オヌマチエ]
1985年3月に東京工業大学情報科学科を卒業。同年4月にNECに入社。現在は、中央研究所共通基盤ソフトウェア研究所に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。