ハルキ文庫<br> 〓(ターンエー)の癒し

ハルキ文庫
〓(ターンエー)の癒し

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894569652
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

二十世紀最後になって、Aからはじめていてはまたおなじになるから、Aをひっくりかえした記号を「ターンエー」とよませて、再出発してみようとおもった。それが、五年ほど前に、自殺したかもしれないぼくを救ってくれたのである。―『〓』の原作と監督に携わり、自らが癒されたと語る作品に秘められたエピソード。再出発から現在までの魂の変遷を描く、十九年ぶりのエッセイ、待望の文庫化。

目次

1 〓の前(月の繭;ストーリー起案まで;病気のはじまり ほか)
2 ぼくだって人の間で生きている(ひとつで全部;病気を自覚する;発端としての虫プロ ほか)
3 〓の時代(〓とコンテ;現実直視化;*週一 ほか)

著者等紹介

富野由悠季[トミノヨシユキ]
1941年神奈川県生まれ。本名喜幸。日本大学芸術学部卒。虫プロ勤務ののち、『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』等を原作監督。TVアニメに作家性を託した第一人者として名を広く知られる。98年『ブレンパワード』99年『ターンエーガンダム』の原作総監督を務める。コンテ千本切りの斧谷稔、作詞家の井荻麟としても活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

13
富野監督の多くのアニメ作品と同じく、本書も言葉のセンスが滅茶苦茶。話と話が繋がってるのかもわからぬまま唐突に飛んでいくし、一見するとほとんど脈絡がないのに、強烈な情念はダイレクトに伝わってくる。ところが、性愛、社会、仕事など著者流のぶっ飛んだ持論、語りを繋げると、確かにブレンや∀といった、富野再生期の傑作そのものの世界が広がっているのである。この二作で鬱気味だった富野監督が徐々に癒されていったと言われているが、狂気に満ちた否定と健全な肯定、それが両立した不思議な世界がこの二作にはある2015/03/15

アルクシ・ガイ

2
支離滅裂。宮○○のインタビューを読んだ時には「このオッサン人格障害だ」と思ったが、今度は精神障害者を見た。深く潜航しているかと思うと一瞬だけ針のように水面に踊り出て「世界で脳みそがあるのは俺だけ!」と叫ぶ。また沈んで、攻撃される妄想にアルマジロのごとき鎧を蓄え、かと思えば鼻と目だけ出して、どこかで聞き覚えてきた社会科学をぶつぶつと泡と共に吹き出す。こんな男がクリエイティブな仕事ができるのか?(そういえばできてないと小声)針を打つよりちゃんとした医者に診てもらうべき。障害者手当てで食いつないでも。2013/11/29

モリエ

2
ずばり、変です(笑)著者は認知に特性があるというか、感覚の鋭敏な方なのでしょう。「ターンエー」という作品が好きなので読みましたが、作品制作秘話的な部分はあまりありません。精神的にまいっていた著者が。「ターンエー」を作ることで自身も再生していったというようなことが書かれています。ガンダムというものを全否定して全肯定する。そんなアニメは、この人にしか作れないでしょう。2013/02/02

トリ

1
ガンダムを作った人のエッセイ。いまさらながら名作と名高いターンエーガンダムを見て、その世界感に浸りたくて購読してみた。制作当時の苦悩やら、そこに至るまでの心境やら恨み辛み?などや、この人の性癖など全く関係ないことなどもいろいろなエピソードが書かれている。これを読んだあとにガンダムシリーズを見返すと、また新たな視点で楽しめるかも。発言が変に取り繕ってなく、内面をさらけ出していて、ちょくちょく過激なので、その辺も楽しく読めた。ただ、ターンエーの裏設定などを期待していたのだがその辺は余り書かれてなかった。2019/05/07

はらへりこ

1
アニメ本編を見直しながらの再読だったので、より味わい深く読んだ。やはりこの方の、ばか正直にあがいている様が好きだ。2010/10/14

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