ハルキ文庫<br> 三国志 〈6の巻〉 陣車の星

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ハルキ文庫
三国志 〈6の巻〉 陣車の星

  • 北方謙三
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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784894569461
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

382
満を持して孔明登場の巻。そこ一本で推してくるかと思いきや、冒頭、いきなり妙に存在感ある馬超が登場。あ~北方さんの好きそうなキャラだな~と納得。流れからいうと、張衛の存在が、馬超を活かすための伏線だったということか。孔明に関しては、逆に著者の琴線に触れるところが少ないのか、悪くはないんだけど…という感じ。劉備の三顧の礼とか、もっとグッとくるものが欲しかった。ともあれ、蔡瑁という子悪党キャラを上手に使いながら、いよいよ赤壁への流れ。しかし、個人的に一番好きだったのは、酔って馬を欲しがる関羽の場面。 2018/12/15

ehirano1

139
王安、よく頑張った、ホント頑張った。張飛は言葉にこそ出さなかったけどきっと褒めていたハズ。張飛は豪傑らしく態度でそれを表わしたよ。そしていなくなってしまったあなたを想って大兄貴の前でのみ泣いていましたよ。王安、そこから張飛たちを見守っていてね。2017/06/10

はっせー

123
めっちゃ面白かった! この本は諸葛亮を軍師に迎えるところから赤壁の戦いの前までの話である。これからもっとおもしろくなるところである。ここで際立つのはやはり張飛と趙雲の武力ではないかと思った。撤退戦は世界全土かなり難しい部類に入る戦いである。そこで何万もの大軍に向かっていく張飛と趙雲は本当にかっこ良かった。また黄祖に勝利したあと黄祖が捕られられた時にこんな老人が孫家の宿敵だったのかという台詞が妙に現実的だなと感じた。また続きを読みたいと思った!2019/10/21

mayu

78
孔明がついに劉備の仲間になる。3度目の訪問の時、泣きながら手をついて頼み込む劉備。志を同じくすることが分かってもすぐには靡かなかったのに、劉備の本気が伝わったんだろう。孔明は軍師として戦略を練るだけだと思っていたけど、自ら剣を持って戦ったりもするんだと驚き。長板橋の戦いでは、張飛と趙雲の軍の活躍が目立った。縦横無尽に戦場を駆け回る様は格好良かった。ただ、成長著しかった王安をこの戦で失ってしまったことは悲しい。ここまでは孔明の戦略通りに進んでいる。次巻も楽しみに読みたい。2021/03/26

ehirano1

77
「今後の戦は全てこの戦略に基づいて行います。負ける時もこの戦略から離れてはなりません。つまり、戦術は全て戦略に基づいて決めるのです。勝てる道があっても戦略に沿わなければ放棄します(p117)」。これは覚えておきたいというか、プリントアウトしてPC画面の横に貼っておきたいと思いました。負ける時でも戦略に沿う、戦略に沿わなければ勝も放棄する、なかなか出来ることではなさそうだからこそ重要なことだと思いました。2022/11/29

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