ハルキ文庫<br> 楽天少女通ります―私の履歴書

ハルキ文庫
楽天少女通ります―私の履歴書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894568600
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

「町の写真館に生れた小さな女の子が、戦火をくぐりぬけ、好きな物語を夢見心地で書きつづり、いくばくかの読者にも幸い恵まれて世に生きることを許された。神仏の恩、天地の恩、衆生の恩、を思わないわけにはいかない」という著者が、子どもの頃の思い出、父、母のこと、戦争中のこと、念願の作家になったこと、結婚生活…を描く、しんどいこと一杯、でも楽しいことはもっと一杯の半生記。

目次

第1章 楽天人生のはじまり―夕焼け小焼けの下町育ち
第2章 戦争・戦後―戦火を生きのびて
第3章 大阪弁でサガンを―夢を紡いで…突然、受賞
第4章 夢の場所神戸・奄美―私のお城は三畳間
第5章 楽天的人生―思えば遠く来たもんだ

著者等紹介

田辺聖子[タナベセイコ]
1928年、大阪生まれ。大阪樟蔭女子専門学校国文科卒。64年、『感傷旅行』で芥川賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

87
面白かったです。おせいさんの半生記はしんどくもあり楽しくもありと山あり谷ありなんだなぁと思わずにはいられません。子供時代、戦争、念願の作家デビュー、結婚。色々なことがあってもおせいさんの生き方はまさに楽天少女でした。だって嫌なことより嬉しいことの思いが多いから。パワフルで可愛らしい姿が彼女らしくて改めて好きだと感じます。昭和の歴史も一緒に覗いている気分になりました。2016/06/25

大阪のきんちゃん2

10
BSで朝ドラ「芋たこなんきん」(2006年・平成18年)の再放送やってて、そのドラマの中でのタネ本と思われるこの本を図書館から借りてきました。 ドラマで観たエピソードが一杯詰まってました! エッセイ集というか、元は日経新聞の「私の履歴書」を纏めたものなんですネ。 戦前の大阪下町のええトコのお嬢ちゃんで軍国少女だった筆者。大家族の楽しさ・戦争の悲惨さ・両親のこと・作家活動あれこれ・結婚・サガン・交遊録・カンボジア・・・ 楽しい話や辛い話がてんこ盛りでなかなか面白かったです。2022/06/22

コルネリア

2
「芋たこなんきん」の再放送を見ていたら読んでみたくなったので。 他の作品もまた読みたくなりました。2022/09/25

wankousan

1
BSでの再放送を見ていたので読んでみたがやっぱり面白かった。2023/02/24

けいちか

1
田辺聖子の自伝とも言える作品。詳しく書かれているのは作家になる前までと結婚することになった経緯で(しかし彼女が事実婚であるとは知らなかった)、それ以降は引越しのことは書かれているが、作品で文学賞を取った時の話が書かれているくらいで、例えば夫の病気などに関しても、さらっと事実だけが淡々と書かれているだけだった。昭和史とも言える人生なので、興味のある方は是非ご一読を。2009/03/24

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