内容説明
赤道直下のロビンソン島にあるグローバル・スペースポート。航空機事故が交通事故と同じくらい珍しくないこの街で、リオはフリーランスのトラブルシューターを開業していた。リオはエクストラと呼ばれる人造人間のなかでも、軍用カテゴリーに分類される能力を持たされていた。しかし、どこで製造されて、どうしてここにいるのか記憶はない―幻の傑作SFが、全面改稿でここに蘇る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまだ
2
近未来の宇宙港のある島でトラブルシューターをしている美少女改造人間、リオの奮闘記。職人気質の訳知り顔でかっこつけるオッサン分が少ないなど、少し珍しい笹本作品。三つの短篇が収録されており、#1escapeは主人公が余裕綽々でトラブルを片付けるせいで緊張感とスピード感を全く感じさせないいつもの笹本節で多少げんなりしたが、#2duelでは『毒猿』を思わせる展開の緊迫したアクションをしており、正直この話をもっと読みたかった。ラストはかなり淡泊な終わり方だが、それくらいの方がこのキャラクターに合っている気がする。2012/09/13
レフ
1
このジャンル、もっと隆盛しないかな。パーミリオンの猫とか。2024/02/26