内容説明
中国大陸の奥深く、黄河の源流、ゴビ砂漠の彼方にあるといわれている、伝説の神の地“崑崙”。上海事変と満州国建国という激動の余韻も冷めやらぬ昭和八年、騒乱の大地に、理想郷“崑崙”を追い求める男たちが集まった。―日本人青年の藤村、中国人の殺し屋B・W、謎の美少年天竜、秘密諜報員、それぞれの思惑と野望が錯綜し、くり広げられる冒険ミステリーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
24
チョットもったいない気がした。主人公の仲間達にもう少し何か焦点を当てたエピソード等があれば良かった気がする。実写映画かアニメなどの映像作品で観たい。2018/10/08
山田太郎
12
冒険>SF>推理小説が山田正紀の作品の好みなんで、 これはおもしろかった。2011/08/30
魔魔男爵
3
天才が秀才のテクニックに溺れ、見事に外した失敗作。ギャグのセリフがラストで涙溢れる悲しみのセリフに変化する効果を狙ったのだと思うが、予測つくので、やっぱり来たかと苦笑するしかない。これを正紀初読みにしてはいけない。
ネムル
3
オチの神ネタにはいつもの山田正紀通りの、なんだかなー感が……。が、よけいな重厚さは皆無で、冒険小説の熱い部分と未知との遭遇をストレートに楽しめる。山田正紀はこういった作品が一番楽しい。2009/03/15
ドドイツ
2
ジャケ買い。偽ハリソン・フォードに、偽由美かおる、怪獣ダコに、ルフィーの目が星になりそうな車、このバカっぽい表紙に志しの高さを感じてしまいます。ハルキ文庫の表紙はレベルが高い。「ツングース特命隊」の表紙も好きで探してるのですが、なかなか見つける事ができません。あと、アバターは、この作品からヒントを得ているのかも。・・・無いか。2013/11/28