内容説明
大宇宙の奇蹟―“結晶星団”…青白く燃える十四個の恒星が、あたかも巨大な水晶のごとく配列された美しい星団。その中心部に存在する黒点、通称「謎の暗黒」の探査に乗り出した調査隊が知り得た“事実”とは?広大なる宇宙創造の神秘と真理を幻想美に満ちた筆致で描く表題作をはじめ、宇宙を舞台とした、スケール感あふれる傑作短篇SF全十篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
可兒
4
久々に小松SF2013/05/24
森博嗣作品が好き
4
偉大なる小松左京先生の壮大なる宇宙小説の数々。中でも「結晶星団」は後の虚無回廊のSSを髣髴とさせます。 多数の素晴らしい作品を生み出して下さってありがとうございました。ご冥福をお祈り申し上げます。2011/07/28
やまとまと
3
結晶星団のアイディアが好きです。2017/02/26
koala-n
3
短編集。ショートショートや割かし短い話も含むが、基本的にはかなり量も多く内容的にも思弁的かつ科学的にもハードな出来の短編が多い。キーワードを抜き出せば、「進化」「神」「宇宙/時間の始原」とかいったことになるだろうか。表題作を含め、著者の有名な作品が収められている傑作集なので、質の高さは保証できるが、その分読むのに頭の体力が必要とされる本でもある。また、ニューウェーブとかいったSFの新しい形態のできる前の作品たちなので、読んでいると少し懐かしいというか古き良き時代のSFを感じることが出来たように思う。2013/11/25
zero
3
スケールの大きい話が多かった。SFというより哲学に近いかも。2013/04/19