ハルキ文庫
たそがれに還る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 387p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784894564398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は三千年代後半、金星に起こった異変の調査に赴いた調査局員シロウズは、異星人文明によると思われる巨大な建造物を目にし、彼らの滅びの声を聞く。さらに冥王星、地球でもやはり異星人のものである巨大宇宙船が発掘される。時空を超えた一連の事件は一体、何を意味するのか?悠久無限の宇宙における、人類の儚さと、文明の未来を詩情豊かに描き切る不朽の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネムル

9
時間という巨大ななにかに向ける視線、最初期にして光瀬龍は一貫している。2016/11/09

スターライト

7
火星、金星、木星などの太陽系内の惑星のあちこちに植民都市を構築した人類。調査局のシロウズは、宇宙船消失事件の調査を命じられる。しかし突如冥王星行きだった宇宙船は、なぜか急遽金星へと向かうことになり、そこでシロウズは同じ宇宙船に乗り合わせた惑星間経営機構の副主席ソウレと、金星の植民都市エレクトラ・バーグ市長、ヒロ18らとともに不思議な体験をする。それが地球の運命を左右する出来事の予兆とも気付かずに…。ホーガン『星を継ぐもの』を彷彿とさせるサスペンスフルな展開、あっと驚くラスト。詩情豊かな筆致を堪能した。2011/12/18

深海魚

5
こういう、無闇に壮大なSFが好きだ。いまとなっては古びた描写も少なくないけど、そんなことは問題にならない物語の面白さがあり、言葉の端々から著者の教養の深さも感じる。SFってこれだよなぁという想いに駆られた傑作だった。2020/02/08

あまね

5
紙版は行方知れずになったため、電子書籍化を機に再購入。再読。初読は十代の頃の為、内容は綺麗に忘れていたのに、この美しいタイトルは、ずーっ脳内本棚で存在感を放っていたため、内容とタイトルを揃えることが出来て感無量。初出が1964年なので未来の事である現代位の記述が興味深い。緻密に情景描写されるかと思えば、ややほったらかしな場面もあったりと波が激しく、滑らかに読めない。読み物としては難有り。物語としては力強さがありとてもいい。2015/03/16

Mark.jr

4
J.P.Hoganの「星を継ぐもの」とはまた違う方向で、SFにしかできないし、SFとしか呼べない小説だと思います。2019/06/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/382967
  • ご注意事項