出版社内容情報
その身は朽ち果てようと、志は死なず。滅びの秋、男の眼はなにを見るのか。夜が軋み、心が潰れ、乱世がさらに燃える。すでに遠い、慟哭すらも。
内容説明
闇。心の中の鬼火が燃える。君よ、黙して逝くなかれ!その身は朽ち果てようと、志は死なず。滅びの秋、男の眼はなにを見るのか。夜が軋み、心が潰れ、乱世がさらに燃える。すでに遠い、慟哭すらも。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
29
白帝から東に向かう蜀軍は若い陳礼が率いる騎馬隊が張飛の弔い合戦に意気盛ん。しかし深入りして呉の陸遜の術中にはまり、劉備は白帝に敗走。魏軍の南下に関しては陸遜が推挙した朱桓が期待に応えて魏軍を撃退する。白帝に戻った劉備は敗戦に打ちひしがれ、死の床につく。かつて曹操に鍼を打っていた華佗の弟子・爰京が劉備の延命を図る。孔明に後を託した劉備は目を開けたままあの世に旅立った。一つの時代の終わりを告げる死であった。◆登場する男たちのやや異常な性欲というか性生活は戦いの恐怖から精神を守るための一つの手段なのか。2010/11/28
koba
25
★★★☆☆2012/10/20
タカシール
13
張飛の死後、呉に攻め込む蜀軍。しかし、結果は・・・ 英傑たちが一人また一人といなくなる。生き抜くための使命を与えてくれた人がいなくなったときに人は死後のことを想う。後半のそんな描写が印象に残った。2018/09/20
calaf
13
関羽、張飛ときたら、当然(?)劉備も...時代がどんどん変わっていく感じです...で、初回の登場人物がいなくなっても、三国志はまだまだ続くのか???2012/05/30
秋乃みかく
6
★★★★☆ あぁ劉備までもがとうとう…(>_<) 今回は陸遜がカッコよかったです♪2012/07/07