知性の構造

知性の構造

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894560253
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

言語と思想の死の予感のなかで、自らの精神と思考の「構造」を初めて全的に開示しつつ、真性の「知」は如何にして獲得できるかを考察した、画期的な知性論。書下ろし最新評論。

目次

序章 崩壊しゆく知性
第1章 真理への渇望
第2章 学問における危機の正体
第3章 学際研究の可能性
第4章 解釈学の歩み
第5章 広がりゆく意味宇宙
第6章 意味表現における葛藤と平衡
第7章 平衡、伝統そしてルール
第8章 言語的活力の現われとしての価値追求
第9章 文明の病理とその治癒
第10章 生の実践におけるレトリックとルール
終章 言葉という物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akkikky

1
西部先生の思考法に一歩でも近づきたく拝読。「知性」「真理」「言葉」という抽象度が高く、いわば普遍的と思われるものを再定義し構造化することは様々な反証が考えられるという観点と日本人独自の曖昧で行間を空ける思考慣習から極めて難しいと思ったが、西部先生の基底にある思想を踏まえて極めて論理的且つ実践的にも組み立てられている。 何度も読み習得したい。2019/04/16

草生やすな

0
相対主義 おそろしや〜。修辞や文体について考えるようになったよ。2013/04/30

倉井 香矛哉(Kamuya Kurai)

0
20世紀末、知識人が存在感を失っていく「多数派の専制」の絶望において精神の平衡を維持するためのロジックを提示する書。「真理への渇望」の構造化と、その方法としての「言葉」。細分化=専門分化の陥穽を克服するために、西部は言語論的な構えを重視する。また、知識は「他者の認識や行為に影響を与えずにはおかない」がゆえに「政治的たらざるをえない」。言葉の根拠における「伝統的なるもの」は、(マスメディアを席巻する)「多弁症的失語症の病理」から逃れるための処方箋にほかならない。それは、21世紀のいまなおアクチュアルである。

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