内容説明
浅見光彦の“伝説”シリーズ番外編。大物実業家の毒殺に端を発し、信州は「鬼女紅葉伝説」の地で続発する怪事件。今回は「信濃のコロンボ」竹村警部が快刀乱麻を断つ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
74
作品もさることながら、内田さんの生い立ちを知ることができたことで作品が生まれてくる始まりを知ることができたような気がする。それを本人の作品の解説で知ることができるのは一番確かなものだと思うし。小説を生み出す時のイメージとかヒントなどやはり作家さんでも何もなくて形作るのは難しいだろう。「殺人事件」と銘打っているから殺人だけを書くわけではなく、そこに隠された感情やきっかけを描き続け書き続け、アンテナを高く掲げて捉えて肉付けしていく。歴史や地元の地形いろんなことに精通している内田さんの作品、今後も楽しみ。2014/04/03
ヒコ
1
鬼女紅葉伝説。信濃のコロンボ、竹村岩男警部が活躍。2017/02/18
キャサ
1
まず、戸隠の読み方を知り、それが地名であることを知った。伝説については歴史が苦手なので頭になかなか入っていかず、ただただ恐ろしいという印象。殺害された理由もわかり、犯人には同情もした。そのあたりはわかりやすいのだが、時をおいて再読しようと思う。2014/09/07
じじちょん
0
身近な場所が題材だったため手に取りました。良く知ってる場所がでてきてイメージしやすかったです。内容はなかなかおどろおどろしく読み応えありました。2013/06/21
北浦透
0
「戸隠」という地域、起伏にとんだ展開、登場人物の情念の深さ、ミステリーを読んだ充足感を味わえた。2013/01/03