出版社内容情報
売れる「理由」を企業、デザイナーの声とビジュアルで徹底検証。ヒットする商品には共通する理由がある?!
内容説明
ブランド戦略は、経営戦略だ。企業の「意思」を描く。
目次
１０かかるブランディングをたった１年で決着させる方法 ソフトバンクモバイル（ソフトバンクモバイル株式会社×大貫卓也）
世界で通用するブランドを作り上げる方法 ゼロハリバートン（エース株式会社×日高英輝）
低迷する地場産業を復興させるブランディングの方法 今治タオルプロジェクト（四国タオル工業組合×佐藤可土和）
品質が売上に結びつかない商品を、パッケージで甦らせる方法 ノンオイルスーパードレッシングセレクティシリーズ（理研ビタミン株式会社×イシザキミチヒロ）
実体のないキャンペーンに確かな成果をもたらす方法 東京スマートドライバープロジェクト（首都高走道路株式会社×小山薫堂×水野学）
マーケットの不毛地帯を開拓する方法 Ｒ２５（株式会社リクルート×尾原史和×寄藤文平）
大企業のブランド価値を巧みなＣＩで高める方法 １００％ＣｈｏｃｏｌａｔｅＣａｆｅ．（明治製菓株式会社×安東孝一×ワンダーウォール×グルーヴィジョンズ）
大ヒット商品を「超える」方法 フィット（本田技研工業株式会社）
既存のブランドイメージを覆し、市場を伸ばしていく方法 ドトールコーヒプレミアムビーンズセレクション（株式会社ドトールコーヒー×西澤明洋）
既成概念を崩してターゲットを振り向かせる方法 キリンスパークリングホップ（キリンビール×長嶋りかこ×木村元紀）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イブスキ シンイチロウ
1
ヒット商品のデザイン戦略までの流れやその背景にある想いを仕掛け人の人物とプロダクトベースを中心に紹介されています。世の中にインパクトを与えるヒット性の裏側には、それぞれの想いや強い意志を感じます。ものづくりへの刺激を求める方におすすめしたい一冊です。2011/05/11
ひま
1
こういうブランディングの成功例を集めたような本って何がいいかって言うと、あるモノのために誰かが必死で頑張ってる姿が描かれてるからいいんだよね。その商品に対する想いであったり、試行錯誤の上に得たアイディアであったり、周りを巻き込んでいくパワー。そんなものに読者側の私も魅了されてしまうのです。写真も適度に入っていていい本でした。2010/03/08
K
0
(佐藤可士和)将来このブランドを世界へ展開していくことも考慮して、「今治」はローマ字で、「タオル」は英語で表すことにしました/プレゼンは思考のプロセスを伝える場/ブランドマークは最初の見た目にインパクトがあっても、長く人々の心に残るようなものでなければ意味はない。そのためには、マークにきちんと物語がなければならない/(小山薫堂)プレゼンの時に、水野さんがアメリカの刑務所の例を出したんですよ。囚人服をピンクにしたら再犯率が減ったっていう2015/10/18
Smith
0
商品に込められた思いや、その企業の方向性などが、デザイン戦略の様々な事例を以って解説されていて、読み物として面白かった。ものづくりの現場には、たくさんの人の熱い思いが渦を巻いていて、多くのドラマが生まれていることが伝わってくる。ただ、デザイン関連の仕事をしている人にとっての教科書にはならないなと感じた。「解剖」と称するなら、「問題提起→コンセプト立案→デザインへの反映」の流れをもう少し詳しく記してほしかった。2015/02/07
さとうゆうや
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世間でヒットしている商品がどのように作られ、どのような戦略でブランディングされているか、10件の事例をピックアップし解剖する本書。どれも有名クリエーターの携わった案件の為、完成品の素晴らしさはもちろんだが、その方法論やプロセスなど多種多様で大変興味深い。私はデザイン関連の仕事をしているため、もう少しプロセスの見える資料があればと思うが、ブランディング、デザインの入門書としては大変優れていると思う。2015/01/13
