マルクスの亡霊たち―負債状況=国家、喪の作業、新しいインターナショナル

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マルクスの亡霊たち―負債状況=国家、喪の作業、新しいインターナショナル

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894345898
  • NDC分類 134.5
  • Cコード C1010

内容説明

「一つならずに亡霊化したマルクス」「マルクスに取り憑いた亡霊たち」を前にしての、マルクスの「純化」(=アルチュセール)と「脱政治化」(=単なるテクストとしてのマルクス)。これらに抗し、マルクスの「壊乱的」(ブランショ)テクストの「切迫さ」(=マルクスの厳命)を、テクストのあり方そのものにおいて相続せんとする亡霊的、怪物的著作。シェークスピアの真価(The time is out of joint(時間の蝶番がはずれてしまった))を知りながら結局は亡霊を厄祓いするマルクスの限界にまで踏み込み、「憑在‐錯時性」にこそ、「遺産相続」「出来事・革命・他者の到来」「法を超えた正義」の条件を見出す、マルクス、そしてハイデガーの「存在‐時間」論との全面対決。

目次

1 マルクスの厳命
2 共謀する=厄祓いする―マルクス主義(を)
3 摩耗(年齢〔時代〕なき世界の描写)
4 革命の名のもとに、二重のバリケード(不純な「不純なる不純な幽霊たちの物語」)
5 現れざるものの出現―現象学的「手品」

著者等紹介

デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930年7月15日、フランス統治下アルジェリアのエル・ビアール生まれ。2004年10月8日、パリにて逝去。フランスの哲学者。1964年、エコール・ノルマル・シュペリウールの教員に就任。1984年、社会科学高等研究院教授。国際哲学コレージュの初代校長も務めた。フッサール『幾何学の起源』の仏訳に付けた長大な序文で現象学者としてまず注目されたが、その後は西洋哲学のロゴス中心主義を相手にし、その脱構築を目指す思想家という像が定着する。差延、散種、グラマトロジーなどの概念を駆使した独特の語り口で緻密な読解をおこない、しばしばポスト構造主義の旗手と位置づけられる。晩年は、グローバル化や9・11、イラク戦争に対する積極的な発言などでも注目された

増田一夫[マスダカズオ]
1954年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はフランス思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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内島菫

7
一回目にして二回目である人類の歴史は最初から亡霊に取り憑かれており、悪霊祓いと口寄せの歴史に他ならないとするデリダの憑在論は確かに構造主義的でありマルクスも脱構築の対象足り得ている。が、私はマルクスは読んだことはないが本書でのデリダのマルクス観によれば、マルクス自身もそのことにある程度気付いていたことになる。つまりマルクスは、マルクス主義者よりもマルクス主義の解体を望んでいたということだ。それは、亡霊との倒錯的な歴史の一環を明るみに出そうとする彼の意図であり、デリダはそれを引き継いだことになるのだろうか。2014/05/03

Ecriture

5
来月のシンポのシノプシスに載ってるし、行くつもりの人は今再読してるんじゃないでしょうか。『哲学の余白』からつながる死と余白の件に胸がスカッとします。今でこそありきたりなフクヤマ批判をありきたりでない方法で。2010/09/18

ULTRA LUCKY SEVEN

2
これ、今読んでもすごく面白い!ソ連・東欧の共産圏崩壊時期にあえてマルクスはすごい、と言った本、、、とされているのだがそんな単純ではなく、マルクスの使った「幽霊」という言葉から、一つの思想と哲学者から、死後に国家が生まれていく状況を分析していく。「負債は統計で計ることはできない」2011/10/05

床ずれ

1
数ヶ月かかってやっと一通り目を通すことができた。自信を持って「読了」したとは言えないが…。亡霊は「out of joint」したところに出没し、彼らはいつも我々を眼差している。我々は彼らを「厄払い」すべきか、「歓待」すべきか。何れにせよ執拗に反覆する亡霊たちは、不気味な笑い声となって、どこからともなく響いてくるのである──亡霊に取り憑かれた数ヶ月間だった。2017/12/18

メルセ・ひすい

1
9-41 シェークスピアがマルクスを生み、マルクスがヴァレリーを生んだ・・・ 「一つならずに亡霊化したマルクス」「マルクスに取り憑いた亡霊たち」を前にしての、マルクスの純化と脱政治化。これらに抗し、マルクスの懐乱的テクストの切迫さを、テクストのあり方そのものにおいて相続せんとする著作。2008/01/15

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