内容説明
父が息子に与える厳しくも心あたたかい難問の数々、旅先で出会うまいごのラクダ、女王のなぞなぞ、摩訶不思議な怪物たち、―ノーベル賞受賞者など多くの科学者、芸術家たちが好んで使う言葉「セレンディピティ」の語源となった三人の王子の冒険物語。
著者等紹介
ホッジス,エリザベス・ジャミスン[ホッジス,エリザベスジャミスン][Hodges,Elizabeth Jamison]
1908年、ジョージア州アトランタ生。その後アメリカ各地やプエルトリコ、日本、中国などを遍歴、ヨーロッパ各地を旅行。ラドクリフ・カレッジとシモンズ・カレッジの図書館学を修めた後、図書館司書となり、マサチューセッツ州アーリントンのロビンズ図書館の司書などを経験。1999年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さく
3
この物語の英語題は「セレンディップの三人の王子」。セレンディップとはスリランカの古い名で、王命を受けた王子三兄弟がドラゴンを退治する伝説の巻物を探す旅に出る。旅の途中で巻物とは関係のない様々なトラブルを解決し、宝、地位、愛まで手に入れちゃうおとぎ話なんだが、「探し物をしているうちに、もっと大切なほかの物が見つかること」その見つけ出す能力に「セレンディピティ」と名をつけた英作家がいた。おとぎ話から言葉を作るセンスに脱帽。本書では前書きと後書きでセレンディピティについて触れられている。2018/11/27
Tatsuo Mizouchi
0
☆☆☆ セレンディピティの語源となった物語り。三人の王子なんだけど、宝塚のバウ・ワークショップでやれば面白そう。2017/10/04
浮草
0
子供にも読めそう。努力、謙譲などの上に運がやって来るのね。2014/10/22
みなず
0
心友から借りて、一気読み。セレンディピティとは、幸運を招き寄せる能力のこと。まえがきの、美智子皇后が詠んだうたに、まずヤラれた。2014/08/04
lily
0
デリランマは、いわゆる「空気を読まない」発言でまわりのひんしゅくを買い、王の怒りに触れる。しかし王は反省し……2011/11/28