内容説明
医療・交通・通信・都市計画等の内政から、対露米中の世界政策まで、百年先を見据えた先駆的な構想を次々に打ち出し、同時代人の度肝を抜いた男、後藤新平。その多種多様な業績から人的ネットワークの広がりまで、一流の執筆陣により初めて明かされる。
目次
1 座談会・今、なぜ後藤新平か(問題提起 祖父・後藤新平への想い;後藤新平の台湾・満州経営;後藤新平の都市計画 ほか)
2 後藤新平のコスモロジー(帝国の倫理―後藤新平における理想主義;後藤新平の衛生思想;後藤新平の衛生政策 ほか)
3 後藤新平ゆかりの人々(北里柴三郎(1853‐1931)・長与専斎(1838‐1902)・石黒忠悳(1845‐1941)―日本の衛生の先駆者たち
安田善次郎(1838‐1921)―「八億円計画」の意義を見抜く
大隈重信(1838‐1921)―元老世代の「寛大」 ほか)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年(昭和26)年東京都生。東京大学法学部卒。東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授を経て、現在、東京大学先端科学技術研究センター教授
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感想・レビュー
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sidus
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様々な人が認識する後藤新平論集。多角的かどうかは微妙だが、比較に使えるかな…2009/12/24
NoDurians
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後藤新平の伝記が読みたかったが、よいものが図書館にはなく、この本を読む。いろいろな人が書いていて、おもしろかった。枠に収まらない、おもしろい人だったことが分かる。2022/07/30
spanasu
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後藤新平に関する様々な論が載っている本。後藤新平のラジオ放送やボーイスカウトといった活動など幅広く触れられており、昭和の総力戦体制につながりうる人物としても面白いかもしれない。2019/06/30