竹内浩三全作品集 全1巻 日本が見えない

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  • サイズ キガイ判/ページ数 704p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784894342613
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0095

内容説明

「戦死やあわれ/兵隊の死ぬるやあわれ…」で知られる竹内浩三。太平洋戦争のさ中にあって、時代の不安を率直に綴り、戦後の高度成長を見抜き、23歳で比島山中に消えた天才詩人、あの「骨のうたう」の竹内浩三の全作品を、活字と写真版で収めた完全版全集。新たに発見された詩2篇と日記も収録。

目次

第1章 詩篇
第2章 創作篇
第3章 日記篇
第4章 手紙篇
第5章 ずいひつ篇
第6章 まんが
補 雑稿
竹内浩三を偲ぶ

著者等紹介

竹内浩三[タケウチコウゾウ]
1921年、三重県宇治山田市に生れる。34年、宇治山田中学校に入学。「まんがのよろずや」等と題した手作りの回覧雑誌を作る。40年、日本大学専門部映画科へ入学。42年、中井利亮、野村一雄、土屋陽一と『伊勢文学』を創刊。同年10月に三重県久居町の中部第三十八部隊に入営、43年に茨城県西筑波飛行場へ転属される。44年1月1日から、「筑波日記一」の執筆を開始。7月27日に「筑波日記二」中断、12月、斬り込み隊員として比島へ向かう。45年4月9日、「比島バギオ北方一〇五二高地にて戦死」

小林察[コバヤシサトル]
1932年、三重県度会郡玉城町生まれ。宇治山田高校を卒業後、東京大学文学部卒業。現在、大阪学院大学教授
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感想・レビュー

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かおりんご

30
竹内浩三の全作品(手紙やメモ、マンガ、随筆に至るまですべて)がまとめられた一冊。何度読んでも「骨のうたう」は心に響く。この国は、本当によい国になったのだろうか。70年前に亡くなった多くの方々の願いが、叶ったのだろうか。浩三は、決して勇敢な兵隊ではなかったし、いわゆる非国民と呼ばれるタイプでもなかった。時代の流れに巻き込まれ、それでも貪欲に自分を表現しようとした。「ぼくのねがいは 戦争へ行くこと ぼくのねがいは 戦争をかくこと 戦争をえがくこと ぼくが見て、ぼくの手で 戦争をかきたい。」と。2015/03/29

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