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内容説明
ふとしたきっかけでダドリーたちが出会った女性新聞記者ヘレン。彼女は、世間を騒がせていた「悪魔の聖書」発見の報を、記事にした人物だった。その聖書をめぐり次々に起こる怪事件は、悪魔の所業なのか!?一方ヘレンの登場でアルダとダドリーの関係にも微妙な変化が。19世紀ロンドンで繰り広げられる、ミステリアスストーリー第2弾。第2回ノベルジャパン大賞佳作受賞。
著者等紹介
藤春都[フジハルミヤコ]
10月19日生まれ、第2回ノベルジャパン大賞『ミスティック・ミュージアム』で佳作を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさ
2
キリスト教世界に存在してしまった異教の神の存在理由はいかに。個人的にはアルダは神よりか精霊のほうが近いと思うんだけど、これはただの言葉遊びか。なんにせよ面白かった。それにしても、周りの人物が能動的に動きすぎて、主人公が何もしていない。2010/06/12
K-Wing
1
次巻最終巻?っぽいのでそこで期待。2012/09/28
sikamo
1
手堅い。しっかりとした資料的背景に基づくラノベは今時貴重。調べた内容を本文で得々と語ったりしていないのも好印象。2011/11/26
八岐
1
キャラが強烈なわけでもなく、ストーリーも特異ではなく、全体的に派手さのない訥々とした内容なのだけど、妙にツボにはまるというか、雰囲気に没入してしまう。かなり好きかも。2008/11/01
竹花 樒 - Shikimi Takehana
0
大英博物館を巡る人々に大衆紙で筆を振るう女性新聞記者を交えて1冊の誤植聖書を発端にして持ち上がる蔵相暗殺計画や殺人事件に人々が揺れ動かされていく物語。今回は随所に様々な”対比”が見られた。それは上流階級(アッパークラス)に扇動される下流階級であったり、博物館を守るパニッツィと展示品に目をむけるマッデンであったり、そして人々の信仰を支える「神様」と「悪魔」というテーマへと広がりをみせていく。それらは「男女」の関係性へと収束し、同時にロンドンの「未来」をも差し示してくれるラストだったかな。次の完結編も楽しみ。2009/11/06