内容説明
誰かが後をつけている…?明かり一つ無い街路を足音も無く歩いていた私は、立ち止まり耳をすませる。気配を殺して歩いているつもりだろうが、何者かが近づいてくる足音が私には聞こえる。スラムの裏路地から金持ちの屋敷の屋根裏まで、この街の全てを知り尽くしている私を尾行するとは愚かな。私はその間抜けを驚かしてやろうと、次の建物の影に身を潜めた。相手が近づいた気配を感じ、私は短刀で哀れな尾行者の喉を切り裂くために飛び出した。だが、奴はそんなに甘い相手ではなかった。イルマは得意の二刀戦術で、この予期せぬ敵を倒すことができるだろうか?それは戦ってみなければわからない。