内容説明
武術の世界とは、決して力ではゆくことのできない、限りなく柔らかなものである。老若男女、体格、体系に左右されぬ、すべてに通ずるたった一つの姿態とは何か!?「消える動き」「無足の法」「一調子の動き」など、振武舘黒田道場に連綿と伝わる古流武術の遺産を全公開。
目次
総論編(武術的身体とは;型の世界;無足の法;私の空手観;再びモン・サン・ミシェル)
柔術編(私の柔術;再び無足の法;受身法;柔術稽古覚書―稽古日誌より;総括)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
門倉或刀
1
すごい本だった。稽古の友にしたい2010/10/28
門倉或刀
0
自分の稽古の参考に。いや、参考レヴェルでなく参照している。限りなく教科書に近くなってきている2013/10/29
shikami
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今一番師事したい武術家の著作です。同じような事がくどいほど書かれていますが、言葉だけでの説明は難しいのだと思います。実際わかりにくいです。また、現在武術的身体を最も得ているのは自分だという強い自負心が伺えますが、おそらくそのとおりなのでしょう。認識を新たにしたのは、柔術はあくまで対剣用の技術であり、型で取に投げられる前に、受は自分から飛ぶということです。受の稽古は剣の攻撃を回避するための武術的身体を獲得するという目的があります。合気道の演武などで揶揄されるようなものとは訳が違うようです。2009/09/04