スコープ少年の不思議な旅

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊(ペ/高さ 15X15cm
  • 商品コード 9784894190481
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

スコープ少年とは誰だろう?誰しも目の前にスコープがあれば、つい覗きこんでみたくなる。スコープをめぐる幻想旅行譚。

著者等紹介

巖谷國士[イワヤクニオ]
1943年、東京都生まれ。東京大学仏文科卒、同大学院修了。学生時代に瀧口修造や澁澤龍彦と出会い、シュルレアリスムの研究と実践を開始。仏文学者・評論家・紀行作家・明治学院大学教授だが、写真、講演、展覧会企画・監修などの活動も

桑原弘明[クワバラヒロアキ]
1957年、土浦市生まれ。多摩美術大学油画科卒。80年代から極小のオブジェ作品をつくり、やがて「スコープ」のアートを創始。95年に巖谷國士と出会い、渋谷のアートスペース美蕾樹での個展でスコープを初展示して以来、個展・グループ展多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

118
大好きな世界で何度も再読している。両手のひらで包めるほどの箱の中に広がるさまざまな空間。スコープで覗くミクロな部屋がもう本当にツボ。フェルメールの描くような部屋やセロ弾きのゴーシュがいたような部屋、庭園や書斎の窓辺なんかもある。繊細で精巧に作られたその空間は光の当たり具合で別の表情も見せてくれる。本の中の写真でこれだけ感動できるのだから直に見ることができたらどんなに素敵だろう。小道具や背景の細部にも凝った、1つ1つの物語。欲を言えばもう少し画像を大きくして欲しかったけど、このサイズだからこそ良いのだろうね2014/05/17

あんこ

30
コーネルの箱を眺めているときのような至福の時間を過ごせました。スコープの中にある部屋が独特の広がりを見せて、まるでそこに立っているかのよう。枕元に置いて静かに眺めていたい本。2015/01/15

21
このスコープという不思議な装置にすっかり魅了されました。こんなにも小さな空間なのにとても表情豊かな光景が見えるのです。同じ光景でも光の当て方や強弱で、まるで違う風景のように見えたり時間の経過を感じさせたり印象が全く変わってきます。椅子や鏡などの小物達も実際は爪の上に乗るくらいの極小サイズなのですが精緻に出来ていて、使い込んだような質感で温かみがありついさっきまで人がいたかのような空間が広がっているのです。穴が開いているとつい中を覗いてみたくなる。そんな子供心のようなワクワク感を思い出させてくれる本。2010/10/19

tomo*tin

19
桑原さんのスコープは小世界であり小宇宙。入り込むと戻れなくなってしまう素敵な宇宙。幻想的な旅はゆるやかに無限なので、私は帰り道を忘れそうになる。いや、忘れたくなる、のかも。大好きです。2009/01/23

まゆら

18
思いのほか小さい手のひらサイズのスコープ。中を覗きこむと精緻で意味深なオブジェが収められている…さりげない椅子の向き、机の上の小物や光の加減に物語性を感じる、覗きこむ人それぞれにきっと感じ方が違ってくるんだろうな、スコープを覗く度に見る人がスコープ少年になって旅が出来る素敵な世界観でした。巖谷さんの文章も流石!2012/12/26

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