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内容説明
どこまでも続く青い空とその中に浮かぶ無数の浮き島でなるオレルス。若くしてグランベロス帝国の皇帝となったサウザーは、オレルス統一のため最後の戦いへと向かう。心強き者だけが知り得るカーナに伝わる神竜の伝説をサウザーは知ることができるのだろうか。超話題作『バハムートラグーン』の隠されたストーリーがいまここに始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
10
当時の少年らに「大人になる痛み」を教えてくれたゲームのノベライズ。原作中では敵方だった側の二人を主人公に据え、その信念と夢への生き様を描く。そういう切り取り方ができるのは、そもそも原作の中で彼らが憎まれて倒されるための単なる藁人形ではなく、ひとつひとつの意思として描かれていたから。あの王女も然り、ゲームのご褒美の人形ではなかった。それゆえ、悪女との謗りを今も受け続けているのだろうけど…。ただ、本書を読む上ではそこは問題にならない。教会で口づけする二人を見守っていた幼馴染は、そこ含め終始ほぼ登場しないので…2019/12/09
ファーラス
5
純文学群像劇風味SRPGバハムートラグーンのノベライズ。1996年刊行、現ファミ通文庫の前身のファミ通ゲーム文庫のスタートアップ作品。原作ゲームでは圧倒的な侵略者として現れ、道半ばで病に倒れる皇帝サウザーとその親友であり将軍パルパレオス側から物語を描くという意欲作。当然、スクエア三代悪女を数えればまず外れないヨヨ王女も絡む。表現や話運びはこなれていて安心感があるが、敵味方皆が高潔すぎて人間味が乏しく、話が盛り上がりきらない。バハラグの行間はこうであって欲しいという願いは確かに感じるが、ハマり度は少ない。2020/08/23
碧海いお
4
同名のスーパーファミコンのゲームのノベライズ。一体、何年積んでいたのやら。 ハバラグといえば、登場人物が多い。特徴のある仲間同士で妙なやりとり。ランランランサーヤリヤリ。大人になった!などが印象に残ってますが、表紙の登場人物が主。 ゲームをやっていたのが10年以上前なのか、こんなシリアスな内容だったかな?という感想を持ちました。2021/11/05
サラ
2
帝国のサウザーとパルパレオスの視点で語られるバハムートラグーン。ファンとしてにやけっぱなしだった。サウザーの意志の強さ、男としてのカッコよさ、2人の友情を深く感じることができた。ヨヨのサラマンダーよりずっとはやいに相変わらず殺意を覚える。やっぱりビュウは可哀想だ。2012/05/16
あすべる
1
ゲームで体験できる主人公側のストーリーではなく、敵将サウザーから見たストーリーが読める本。ゲーム中でも十分魅力的なキャラだったのに理解が進むとさらにシナリオを深く感じることができる一作。読み物としては、ゲームをやったことのない人でも十分楽しめる内容だと思う。2011/10/20