内容説明
真の開発者エッカートとモークリーを襲った悲劇の連続。世界最初のコンピュータ開発のすべての名誉を独り占めしたノイマン。その陰ですべてを失った二人。現代を動かすコンピュータの開発の裏にあったのは、まるで映画のような、渦巻く人間ドラマだった。
目次
はじめに 思考する人間のゲーム
第1章 先駆者たち
第2章 少年と夢想家
第3章 着実な前進
第4章 仕事にかかる
第5章 五掛ける一〇〇〇は?
第6章 結局、誰のマシンだったのか?
第7章 二人きりの再出発
第8章 結局、誰のアイデアだったのか?
エピローグ あまりにも多くのものが奪われた
著者等紹介
マッカートニー,スコット[マッカートニー,スコット][McCartney,Scott]
Wall Street Journalのスタッフライター。1993~1995年にコンピュータ産業の取材を担当
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。青山学院大学理工学部卒。著作権エージェンシー、出版社勤務などを経て、英米文芸およびテクノロジーの翻訳家に。日本推理作家協会会員
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感想・レビュー
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テキィ
6
機械式コンピューターがメインストリームだったとは、にわかには信じられん話やな。 変人さんはいつも苦労するなぁ。 特に家族が。2013/07/20
さくらこ
5
会社の先輩から薦められて。サイモン・シンのフェルマーの定理を読んだときのような人間劇。engineerとScientist。ノイマンの名前は大学の情報の授業で聞いたことがあったけど、エッカートとモークリーの名前は初めて知った(たぶん)。何十年も先のことを予測し、かつそれを夢物語でなく実現されることとして考えていた、ってのはすごい。2013/11/11