竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記

個数:

竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 18時14分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784892959219
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ネットで話題沸騰!
邦訳が熱望されていた名著、
待望の日本版刊行

全米で中学校の教科書として採択された話
第二次大戦終了時、ヨーコは11 歳。満鉄職員だった父は抑留を受け、母、兄、姉と一緒に朝鮮半島を縦断して日本引き上げの船を目指す。途中で兄とははぐれ、女三人での決死の逃避行の中でヨーコが見たもの、そして体験したこととは……。1986 年にアメリカで刊行されて、「小学生の視点で戦争の悲惨さを生々しく伝える」と大反響。

内容説明

終戦直後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー。

目次

第1章 擁子の章(一)―深夜に突然の来客。それ以降、私たちの生活が一変した
第2章 擁子の章(二)―羅南駅への道のりも、いつも父を迎えに行くのとは違う気分だった
第3章 擁子の章(三)―赤十字列車を降り、本格的に母子三人の逃避行が始まった
第4章 淑世の章(一)―そのとき兄・淑世は羅南の弾薬工場にいた
第5章 擁子の章(四)―間一髪の危機を脱出し、再び母子三人で京城を目指す
第6章 淑世の章(二)―友人たちと別れ、兄・淑世は一人で京城へ向かっていた
第7章 擁子の章(五)―朝鮮半島を離れ、ようやく祖国・日本にたどり着く
第8章 母の章―母と離れ、女学校での生活はさらに不安なものとなった
第9章 好の章―姉の後悔。そして私たちは、新しい生活の拠点で再スタートを切った
第10章 擁子の章(六)―新年早々現実に直面。そんなとき、私は生活を一変させるきっかけに出会う
第11章 淑世の章(三)―吹雪の中で力尽きた兄・淑世。彼が求めた明かりの正体は

著者等紹介

カワシマ・ワトキンズ,ヨーコ[カワシマワトキンズ,ヨーコ] [Kawashima Watkins,Yoko]
1933(昭和8)年、青森で生まれる。生後六ヶ月で南満州鉄道(満鉄)に勤務する父に連れられ、家族で朝鮮北部の羅南(現在の北朝鮮・咸鏡北道清津市)に移住。1945(昭和20)年、敗戦の間際に母、姉とともに羅南を脱出、朝鮮半島を縦断する決死の体験を経て、日本へと引き揚げた。帰国後、京都市内の女学校に入学。働きながら学問に励み卒業すると、大学の夜間部で英文学を学ぶ。卒業後、米軍基地で通訳として勤務していたが、結婚し渡米。アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていた。現在も、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐる多忙な日々を送っている

都竹恵子[ツヅクケイコ]
1952年福島県いわき市生まれ。結婚後、現在まで愛知県春日井市在住。都竹学習塾塾長。佛教大学通信教育課程文学部英米学科2010年入学。現在4回生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

208
それぞれの国の当時の民度が分かる。終戦前後、朝鮮半島北部から脱出する日本人家族の話。危険を冒して日本人を助けてくれる朝鮮人もいた。しかし無防備になったからと日本人に襲い掛かる悪辣なやつらもいる。良識は消え、女性に暴力をふるう男達。飢えと貧困、乏しい資産。知恵を使って時には強かに生き抜こうとする。なけなしの財産を抱えて逃避行する者たちを銃で殺して金品を巻き上げる共産軍兵士たち。こういうときに人間性が表れるのだ。2021/10/08

Miyoshi Hirotaka

93
戦争は悲惨。中でも悲惨極まりないのは敵地に残った民間人。組織化されておらず、身を守る寸鉄もなく、一方的な淘汰の対象となるからだ。しかも、悲劇は弱者に容赦ない。この一家は、8月中に38度線を越え、9月には京城(今のソウル)に入り、10月には釜山から帰国できている。実は、これは幸運な例。同じ脱出行をテーマにした「流れる星は生きている」には、38度以北で足止めされ、その間、朝鮮人の傍若無人な振る舞いに苦しめられたことが書かれている。米国の中学生向けなので表現は控えめだが、敗者の苦しみを学ぶにはいい教材である。2015/04/05

№9

66
大戦末期からはじまる朝鮮半島から祖国日本への逃避行は筆舌に尽くし難い想像を絶するものだった。日本人とみれば暴虐の限りをつくして襲いかかってくるソ連兵と朝鮮人たちへの恐怖のなか、母子三人は祖国日本に辿り着く。驚かされたのは、京都まで着いてこのお母さんが娘たちにしたことは「学校」へ入学させたことだ。え?着るものも食べるものも住むところも何もないのに?!母は秋田の親戚の安否を確認するために姉妹を駅に残して行ってしまう。姉妹は駅で野宿をしながら女学校へ通い始める……。中学校の教材となっただけあって読みやすかった。2014/06/28

59
朝鮮半島から日本に引き揚げてきた母娘3人と兄。引き揚げに関する本は「流れる星は生きている」とこれで2冊目だが、こちらの方は子供向けに書かれているせいかわかりやすく読みやすい。想像以上の壮絶さ。11歳の少女が抱えるにはあまりにも辛い、怪我、空腹、命の危険。そして別れ。辛くて辛くて涙が止まらなかった。私たちはなんて贅沢なんだろうと思わずにはいられなかった。美味しいものを好きなだけ食べられて、清潔な場所に清潔な服で安眠でき、家族一緒にいられることが、どんなに幸せか。2017/04/20

かおりんご

56
朝鮮北部羅南からの引き揚げ体験記。とても簡潔に書かれているけれど、行間から著者の苦しみやつらさが感じられ、思わず泣けてきました。また、人とのつながりすばらしいと思いました。今みたいに希薄な関係ではなく、助け合いの精神があったことがわかります。この本は、アメリカの中学校の教材としても採択されているそうです。日本の中学校でも取り入れると(図書室でも可)良いなと思いました。戦争は繰り返しちゃいけないっていう気持ちになること間違いなし!お兄さんが帰国されたところでお話は終わっていますが、その後も読みたいです。2014/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6858378
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。