内容説明
昭和五十七年、日本小動物獣医師会は、日本にまだいなかったヒアリングドッグ(聴導犬)を作ろうとしました。その委託を受けたベテラン訓練士の藤井さんは、その時六十歳。わずかな資料をもとに、創意工夫をこらしてモデル犬に成功しました。犬が大好きだった藤井少年は、中学を卒業すると、税関監視犬の育成所で働きはじめます。戦争をはさんで平成の現在まで、犬の訓練ひとすじにがんばって、いつしか「日本の聴導犬の父」とよばれるようになりました。日本初の聴導犬を育てた人たちの記録。小学校中学年以上向き。
目次
少年の夢
日本に帰国
訓練所を開業
訓練士養成学校
訓練の基本
盲導犬の記事
シェルティ犬ロッキー
チャイムの訓練
赤ちゃんは苦手?
聴導犬一号、二号誕生!!
捨て犬から聴導犬へ
終わりのない夢
著者等紹介
桑原崇寿[クワバラタカシ]
1941年、東京生まれ。愛犬歴58年のドッグライター。イラスト・出版業(有)タックイメージング経営
日高康志[ヒダカヤスシ]
宮崎県生まれ。洋画家の故・宮永岳彦画伯(二紀会理事長)に入門、内弟子となる。1976年、二紀会絵画部門に初入選、以後毎年入選するほか、二紀会選抜展、東京二紀賞受賞。現在、日本美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みや
32
日本で初めての聴導犬であるロッキーを育てた訓練士・藤井多嘉史を描く実話児童書。「聴導犬捨て犬コータ―あなたの「耳」になりたい!」に登場した藤井校長の物語で、コータの話も後半で出てきて嬉しかった。何度も何度も同じ訓練を毎日のように繰り返す場面では、ロッキーを可哀想だと感じてしまうこともある。だが、訓練士さんたちが犬を責めたり怒ったりすることは一切無く、犬たちもゲーム感覚で楽しみながら学び、人間の身勝手な解釈かもしれないが、社会の中で役立つことを犬たち自身も誇りに思っているように見えた。そう信じたい。2017/08/06
姫ママ=^・ω・^=
1
娘読了本。学校にて。
雨巫女
0
聴導犬を初めて知った。2009/09/14
ちょろぴよ
0
ロッキーがすごかった。2009/05/26
crane155
0
聴導犬誕生のお話!2020/08/09