内容説明
それは、クリスマス・イブの夜のこと。一匹の白い犬が星になりました…。その犬の名は、シロ。一年前、ある病院の実験犬として脊髄を削られ、手当てもされずに、死を待つばかりだったところを保護された犬でした。テレビや新聞に、そのことが大きく取り上げられると、日本中からシロへの励ましと、病院への抗議が殺到したのです…。これは、捨てられ、実験される犬たちと、そうした不幸な犬たちを救い続ける人々の実話です。小学校中学年以上向き。
目次
ぐっしょりぬれた赤ちゃん犬
犬を飼うって、どんなこと?
もらい手さがし
いなくなったチビ
保健所で
チビは助かったけど…
『かわいそうな象』より、かわいそうな実験動物
檻の中
おかしな犬たち
救出
がんばろうね、シロ
まごころが通じた
シロは吠えたのに
メリーの手紙
著者等紹介
井上夕香[イノウエユウカ]
東京生まれ。1975年「ハムスター物語」で第25回毎日児童小説新人賞に入選し、デビュー。87年「これがほんとの雑巾バケツ(発明)」で朝日新聞社賞、92年「魔女の子モッチ」で第1回小川未明文学賞に。この作品が学習研究社から出版され、中国で翻訳されて好評を博した。近作は「ばっちゃん」(小学館)「風のぱいよん」(実業之日本社)2000年「星空のシロ」(絵・葉祥明)で第9回けんぶち絵本の里大賞を受賞。当「実験犬シロのねがい」は「星空のシロ」の童話版。ヨルダン文化の会主催。講演、エッセイを通してヨルダン文化の紹介につとめている。在ヨルダン
葉祥明[ヨウショウメイ]
熊本県生まれ。1990年「風とひょう」でボローニャ国際児童図書展グラフィックス賞受賞。96年「難民を助ける会」の地雷撤去キャンペーンに参加。キャンペーン絵本「サニーのおねがい 地雷ではなく花をください」、翌年「サニーカンボジアへ 続・地雷ではなく花をください」を出版。ほかに「あいのほし」「イルカの星」「ひかりの世界」「心に響く声」「静けさの中で マザーテレサへの手紙」など多数の作品がある。神奈川県北鎌倉に葉祥明美術館がある
野上ふさ子[ノガミフサコ]
地球生物会議、動物実験廃止・全国ネットワーク・代表
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