実験犬シロのねがい―捨てないで!傷つけないで!殺さないで!

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784892952432
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

それは、クリスマス・イブの夜のこと。一匹の白い犬が星になりました…。その犬の名は、シロ。一年前、ある病院の実験犬として脊髄を削られ、手当てもされずに、死を待つばかりだったところを保護された犬でした。テレビや新聞に、そのことが大きく取り上げられると、日本中からシロへの励ましと、病院への抗議が殺到したのです…。これは、捨てられ、実験される犬たちと、そうした不幸な犬たちを救い続ける人々の実話です。小学校中学年以上向き。

目次

ぐっしょりぬれた赤ちゃん犬
犬を飼うって、どんなこと?
もらい手さがし
いなくなったチビ
保健所で
チビは助かったけど…
『かわいそうな象』より、かわいそうな実験動物
檻の中
おかしな犬たち
救出
がんばろうね、シロ
まごころが通じた
シロは吠えたのに
メリーの手紙

著者等紹介

井上夕香[イノウエユウカ]
東京生まれ。1975年「ハムスター物語」で第25回毎日児童小説新人賞に入選し、デビュー。87年「これがほんとの雑巾バケツ(発明)」で朝日新聞社賞、92年「魔女の子モッチ」で第1回小川未明文学賞に。この作品が学習研究社から出版され、中国で翻訳されて好評を博した。近作は「ばっちゃん」(小学館)「風のぱいよん」(実業之日本社)2000年「星空のシロ」(絵・葉祥明)で第9回けんぶち絵本の里大賞を受賞。当「実験犬シロのねがい」は「星空のシロ」の童話版。ヨルダン文化の会主催。講演、エッセイを通してヨルダン文化の紹介につとめている。在ヨルダン

葉祥明[ヨウショウメイ]
熊本県生まれ。1990年「風とひょう」でボローニャ国際児童図書展グラフィックス賞受賞。96年「難民を助ける会」の地雷撤去キャンペーンに参加。キャンペーン絵本「サニーのおねがい 地雷ではなく花をください」、翌年「サニーカンボジアへ 続・地雷ではなく花をください」を出版。ほかに「あいのほし」「イルカの星」「ひかりの世界」「心に響く声」「静けさの中で マザーテレサへの手紙」など多数の作品がある。神奈川県北鎌倉に葉祥明美術館がある

野上ふさ子[ノガミフサコ]
地球生物会議、動物実験廃止・全国ネットワーク・代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろにゃんこ

40
児童書でした(^^ゞしかしながら子供だけでなく大人にも読んでほしい目を背けたくなる事実です。病院での実験に使うために繁殖される犬。保健所から実験用に買われる犬・・・猫、うさぎ、マウスと医療の進歩のための実験とはいえ小さくても命、仕方ないとは思えません。子供たちにはこの本を読むことで動物を飼うことの責任の大きさをしっかり受けとめてほしい。2015/02/19

hundredpink

34
むごい、グロイでもそれが現実。目をそらしてはならない。2016/09/14

かいゆう

23
児童書ですが、現実がしっかり書かれています。ある国立病院で、実験するだけしておいて手当てもせず放置…。実話だそうで、画像を見てみましたが、酷いです。でも飼い犬や猫を捨てる人が悪い、酷い実験、酷い扱いをする実験施設が悪い…だけではない。自分を含め、動物を飼う人間がいること、わたしたちが日常で使う物の為に、多くの動物が犠牲になっているんだろうなという現実を突きつけられました。2015/04/16

23
この手の本は読むのが怖い。愛くるしい目の動物たちが助けを求める姿を想像し、辛く苦しいからだ。しかしこれは児童書なので、細かい描写は無いだろうと思い読んでみた。保健所に連れてこられた犬たちが実験用に安くで買われていくシステム、昔はあったんだろうと思っていたが、まさか最近もやっていたなんて。この本によれば、少なくとも平成15年の時点でも、地区によってはまだ実施されている。散々、悪徳ペット業者が売れ残りの犬猫を捨てたとか放置したとかで、ペット業者に対する法律が厳しくなったのに、自治体がこんなことをしていたとは。2015/03/01

はむちゃん

12
実験犬になったシロは、実験させられて、でも手当てをしてもらえなくて…そんな犬はたくさんいるという事を初めて知りました。とてもかわいそうだけど、でもそんな犬を作っているのも私たち、人間…。シロはさやかさんに助けてもらえたけど、他にも助けてもらうまえのシロみたいないぬが一日にたくさん死んでいる。そんな犬たちを助けたいと思いました。2015/05/16

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