内容説明
本書では、刷り込み、母性行動、求愛、なわばり制、社会機構、動物のコミュニケーション、そして動物の認知などについて、それらに関する説明と討議を含んだ動物行動におけるさまざまな様相が、きわめて巧妙に取り扱われている。動物の行動の複雑さと社会的・物理的環境における関係を分析・整理するためには、行動における多様性の原理についての理解がきわめて重要であることが、終始一貫して強調され、進化の理論から生じた、さまざまな事実をめぐる多くの論争と理解が具体的にかつ詳細に論じられている。
目次
序章 比較心理学の復権を―監訳者まえがきにかえて
第１章 比較心理学と進化
第２章 行動の基礎
第３章 「求愛」、「配偶」、「生殖」
第４章 社会的組織
第５章 コミュニケーションと情報
第６章 動物の認知
