内容説明
アドルノの大衆文化批判の検討から、「音楽生産」と「音楽消費」の相互関係、そしてそれら両者を跨ぐ「媒介」(音楽産業、活字メディア、録音媒体、ラジオ、テレビ、映画、インターネット等)の問題へと、今日のポピュラー音楽研究をめぐる理論的争点を俯瞰する。
目次
第1章 聴衆/オーディエンス
第2章 産業/インダストリー
第3章 媒介/メディエーション
第4章 一体性/アイデンティティ
第5章 歴史/ヒストリー
第6章 地理/ジオグラフィー
第7章 政治/ポリティックス
補章 対話/ダイアログ
著者等紹介
ニーガス,キース[ニーガス,キース][Negus,Keith]
1957年、英南東部、ロンドン近郊のハートフォードシャー州生まれ。数年にわたりさまざまなバンドで演奏活動を経験をした後、社会学の学位を取得。レコーディングアーティストの発掘とプロモーションに関する研究で博士論文を提出。英レスター大学および米プエルト・リコ大学で教鞭をとった後、英ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジのメディア学部講師に就任、2003年からは同カレッジの音楽学部教授に就任した。研究はポピュラー音楽の生産、消費、媒介等に関するあらゆる領域に及ぶ
安田昌弘[ヤスダマサヒロ]
1967年、千葉県生まれ。東京都立大学人文学部卒業後、英レスター大学マスコミュニケーション研究センター(CMCR)に留学、音楽産業のグローバライゼーションと日仏ヒップホップ文化の形成をテーマにした論文で博士号を取得。主な研究はポピュラー音楽、グローバライゼーションとローカライゼーション、音楽と場所、都市空間とメディア空間の相関等。フランスに在住
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