CODE―コードから見たコンピュータのからくり

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  • サイズ A5判/ページ数 506p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784891003388
  • NDC分類 007.6
  • Cコード C3055

出版社内容情報

コンピュータの内部を見てみたいと思っている人は多いだろう。本書はその仕組みを、日常的な点字やモールス信号などをはじめとする馴染み深いコードを通して、1つ1つ解き明かしている。

懐中電灯、黒猫、シーソーなど、一見関係なさそうな数々の例を取り上げ、階層をハードウェアから始まる下から上へと物語が進んでいく。コンピュータを単純なものの組み合わせとして捉えることによって、複雑に見える仕組みを見事に解説している。そして、このデジタル物語のハイライトでは、100年も前からある部品を使って、現実には動くことのない仮想コンピュータを製作する。ここでは、単純な計算機とコンピュータとの違いは、一体どこにあるのだろうか? という疑問を解く鍵を用意して、読者を待っている。

『プログラミングMicrosoft Windows』で著名なPetzoldが10年来温め続けていた、コンピュータの本質に迫る渾身の1冊である。「日経パソコン」や「日経コンピュータ」でも紹介された良書。

目次
第1章 親友
第2章 コードと組み合わせ
第3章 点字とバイナリコード
第4章 懐中電灯の解剖学
第5章 角を回って見る
第6章 電信とリレー
第7章 私たちの10個の数字
第8章 10に代わるもの
第9章 ちょびっとずつビットで
第10章 論理とスイッチ
第11章 ゲート
第12章 2進数加算器
第13章 でも引き算はどうする?
第14章 フィードバックとフリップフロップ
第15章 バイトとヘクス
第16章 メモリの構築
第17章 オートメーション
第18章 算盤からチップへ
第19章 2つの古典的マイクロプロセッサ
第20章 ASCIIとキャラクタの配役
第21章 バスに乗る
第22章 オペレーティングシステム
第23章 不動点、浮動点
第24章 高級言語、低級言語
第25章 グラフィカル革命

目次

親友
コードと組み合わせ
点字とバイナリコード
懐中電灯の解剖学
角を回って見る
電信とリレー
私たちの10個の数字
10に代わるもの
ちょびっとずつビットで
論理とスイッチ〔ほか〕

著者等紹介

ペゾルド,チャールズ[ペゾルド,チャールズ][Petzold,Charles]
パーソナルコンピュータとプログラミングについて15年以上執筆活動を続けてきた。彼の傑作『プログラミングMicrosoft Windows第5版』(現在は.NET版の『C#によるプログラミングMicrosoft Windows』)は同世代のプログラマ全員に影響を与えた。技術的知識のレベルに関わらず、コンピュータの仕組みに興味を持つ読者ならこの本を通じてこの天与の教師であり伝達者である著者に出会うことができる。ニューヨーク市在住

永山操[ナガヤマミサオ]
1991年スタンフォード大学大学院数学科博士課程修了。Ph.D。専門は数理論理学、特にコンピュータの働きを理解するのに役立つ数学的理論を研究している。現在、東京女子大学文理学部数理学科助教授として、Cプログラミングと数理論理学の講義を担当。インターネット技術者認定試験協会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

22
図書館本。コンピュータサイエンスの歴史的な変遷を、2003年当時の状況を振り返る形で学ぶのに、良い気づき多い一冊でした。20年でどれだけ様変わりしたかも、注目に値します。2023/02/19

zirou1984

11
もはや20年近く前の本だが十分に面白い。本書は、コンピュータが機械としてどのように動作しているのかーつまり、1と0をどのように産み出し、それを処理しているのかの仕組みを情報処理の歴史を辿りながら丁寧に解説している。普段意識することのないコンピュータの回路や論理の話からCPUがどのように作られたのか、それはどのような電子回路の組み合わせによって成り立っているかを紹介する箇所については流石に複雑だが、全体として読み物として読める平易さで書かれており、大変興味深く読み通せた。2020/11/03

roughfractus02

4
情報のコード化について説明すると日常言語にしづらいことが多い。この点で坂村健『痛快!コンピュータ学』とともに参照したいのが本書である。両者はコンピュータを作るという観点から説明する。本書は、懐中電灯のオン/オフ信号を交わす遊びからモールス信号、点字、論理ゲートへ接近したり、雷などの自然現象から電気の性質を説明する箇所やマイナスを2の補数、実数を不動小数点数で表す際の説明がクリアでいい。古典的なIntel8080を使い、アセンブリ言語レベルで説明するので、コンピュータのハードウェア開発史も体感しつつ読める。2020/06/21

まつしま

3
今まで読んだ技術書の中でもかなり衝撃的な一冊でした。コンピュータの低レイヤー部分ってとっつきにくい印象があるというかシンプルに難しいなーと思っていたのですが、過去に遡ることによって単純化されてわかりやすくなるというコンセプトが秀逸です。 メモリのあたりはちょっと脳のメモリが追いつかなくなりそうでしたが、応用情報くらいまでとっておけば全体的にかなり食らいつける内容かと思います2023/12/03

Arowana

3
(目次) 親友/コードと組み合わせ/点字とバイナリコード/懐中電灯の解剖学/角を回って見る/電信とリレー/私たちの10個の数字/10に代わるもの/ちょびっとずつビットで/論理とスイッチ/ゲート/2進数加算器/でも引き算はどうする?/フィードバックとフリップフロップ/バイトとへクス/メモリの構築/オートメーション/算盤からチップへ/2つの古典的マイクロプロセッサ/ASCIIとキャラクタの配役/バスに乗る/オペレーティングシステム/不動点、浮動点/高級言語と低級言語/グラフィカル革命/2013/07/05

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