内容説明
震災発生後いち早く自衛隊は災害出動し、多くの人命を救った―。自らも被災しながら地域住民を支援した松島基地の隊員、掃海部隊による水中捜索、歯科医官による身元不明遺体の検視等々…その活動は多岐にわたる。なかでも原子炉容器を冷却するため、原発からわずか二百メートルまで近づき真水を供給した「オペレーション・アクア」の実際はほとんど知られていない。それぞれの持ち場で献身的に務めを果たした自衛隊員四十数名の声を航空自衛隊OBが現地取材。震災三年目にして初めて語られる真実!
目次
史上最大の災害派遣の始まり
自らも被災しながら…―航空自衛隊松島基地
EODたちの苦闘と矜持―海上自衛隊掃海部隊
遺体検視―陸上自衛隊歯科医官
今こそ翼の真価を発揮―航空自衛隊航空輸送部隊
縁の下の、そのまた下の力持ち―海上自衛隊横須賀基地
空から目にした感謝の言葉―海上自衛隊第二一航空群
初の実任務招集命令下る―陸上自衛隊即応予備自衛官
非常時には前線も後方もない―航空自衛隊入間基地
日米調整―連絡幹部から見た「トモダチ作戦」
オペレーション・アクア―原子炉冷却水海上運搬作戦の実相
司令部・指揮官たちの決断と試練―「全隊員は本当によく期待に応えてくれた」
著者等紹介
大場一石[オオバカズイシ]
文学博士、元空将補。昭和27年東京都出身、都立上野高校卒業、防衛大学校19期。第83航空隊、防大指導教官、第4補給所高蔵寺支処を経て、米国空軍大学(指揮幕僚課程)入校。帰国後空幕(防衛課、会計課)、第3航空団勤務。平成7年、空幕渉外班長時、膠原病発病、第一線から退き、研究職へ。大正大学大学院進学。「太平洋戦争における兵士の死生観についての研究」で文学博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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