内容説明
ずっとずっと昔、サバンナで暮らす動物たちの体は、みんなうすぼけたつまらない色でした。ある日、大きな音とともに現れたほら穴で素敵な毛皮を見つけて、動物たちは思い思いに着飾ります。さて、くいしんぼうのシマウマくんは…？ケイト・グリーナウェイ賞受賞画家が鮮やかな色彩でつづるケニアの昔話。
著者等紹介
ハディシ，ムウェニエ［ハディシ，ムウェニエ］ ［Ｈａｄｉｔｈｉ，Ｍｗｅｎｙｅ］
本名はブルース・ホブソンＢｒｕｃｅ Ｈｏｂｓｏｎ。１９５０年、ナイロビに生まれる。ロンドン大学で語学と文学を学んだ後、試みに書いた短篇とラジオ用ドラマが評価され、作家になることを決意する。ＢＢＣ（英国国営放送）の放送作家として活躍するなか、子どものための物語を書き始める
ケナウェイ，アドリエンヌ［ケナウェイ，アドリエンヌ］ ［Ｋｅｎｎａｗａｙ，Ａｄｒｉｅｎｎｅ］
１９４５年、ニュージーランドに生まれる。英国のイーグリング美術大学卒業後、イタリアのローマ美術学院で絵の研鑽を積む。３０冊以上もの子どもの本に挿絵を描き、そのなかのＣｒａｆｔｙ Ｃｈａｍｅｌｅｏｎ（ずるがしこいカメレオン）はケイト・グリーナウェイ賞を受賞。現在、アイルランドで田舎暮らし
草山万兎［クサヤママト］
１９２４年、兵庫県に生まれる。動物学者、理学博士。生態学、人類学、サルからヒトへの進化の問題を研究し、そのためアフリカで十数回に及ぶ現地調査を行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
57
ケニアの昔話▽アフリカの動物たちは最初みんな、うすぼけたなさけない色をしていた。ある時ジャングルの真ん中に巨大な洞穴が現れ、そこにはたくさんの美しい毛皮や角、カラフルな糸と針が見つかった。動物たちは洞穴で好きな毛皮を着こむ。しかし、シマウマは食べることに夢中で洞穴に向かうのが遅かった。残っていたのは黒い布切れが少しだけ…。▽ディフォルメされた動物たちがおしゃれで美しい。そしてシマウマの食い意地のスゴイこと。面白かった。2019/12/12
しゅわ
44
【図書館】おススメ絵本リストより。突然現れたほら穴をきっかけにサバンナで暮らす動物たちが色とりどり＆個性的に着飾った…というケニアの昔話をベースにした一冊。鮮やかな色彩が目をひきます。くいしんぼうシマウマくんの様子にハラハラしっぱなし。オチには母娘でツッコミが止まりませんでした。2017/01/01
gtn
29
普段から美味しい草を我慢して、刻苦精励して、きれいな着物手に入れる生き方が正しいとは思えない。第一みんな美しくなってしまったら目立たないではないか。人生を価値的に過ごそうと思うならば、シマウマのスタイルを採る。2021/03/05
ヒラP＠ehon.gohon
28
動物たちの色や模様がこんなふうに出来たなんて、ユーモアたっぷりのお話です。 シマウマのシマが出来た理由には笑えました。 遅れていくと良いことないのかな。 でも、くいしんぼうのシマウマは、それなりに自分の生き方をしていて、それでも良いような気もしました。2020/11/14
いろ
23
小３国語紹介絵本を息子希望で。ケニア昔話，シマウマを含む動物の模様や角などの由来をユーモラスに語る。目つき悪めでデフォルメされた動物達と，カラフルな色彩が楽しい画風に，親しみを持って読めた。お話も，シマウマの食いしん坊キャラが活かされた結末で，息子にも好評。ヒョウは，全身斑点模様を丁寧に縫い付けて，根気強いしセンスあるな～と感心したり，真剣に作業する象の絵にクスッとなったり。動物たち皆，器用で発想力豊かだな～，などと，実話のように感心してしまうw シマウマは情けない成り立ちだけど，素敵な衣装だよ～＾＾2017/02/13
