日本中世に何が起きたか―都市と宗教と「資本主義」

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日本中世に何が起きたか―都市と宗教と「資本主義」

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784888882583
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C3021

出版社内容情報

比較的人目にふれることが少いマイナーメディアにのった小文を集めたもので、網野史学のわかりやすい入門書になっている.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』152頁、より)

目次

絵師の心―一遍と「乞食非人」
境界に生きる人びと―聖別から賤視へ
中世の商業と金融―「資本主義」の源流
補論―市の思想
中世における聖と賤の関係について
中世における悪の意味ついて
中世の音の世界―鐘・太鼓・音声
一遍聖絵―過渡期の様相
宗教と経済活動の関係

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

9
「百姓」の中には商工業に携わる者が多くいて、その人たちはもとは神奴として神仏や天皇に直属していて、人の抗えない力としての「悪」に関係してて、鎌倉仏教はこの「悪」に取り組むことで革新的な宗教家を生み出し、だけどもこれがまた現代まで続く差別の問題にもつながる。なんだか自分が興味を抱いていたようなことが目白押しで、すぐには整理がつかない。他国と比較するにも、自分の日本史知識がかなり怪しくて、ちょっとアップデートが必要だな。だが少なくとも西洋とはちがう宗教革命みたいなものが起こり得たし起ころうとしたかもしれない。2024/04/29

mochizo

2
ちょっと読みにくい本でしたね。わかったことは日本の中世時代に、今でいう「乞食・穢多・非人」という言葉はそれほど差別用語ではなかったけど、天皇家の権威の失墜と武家の権力の向上が、彼らを差別に向かわせたということですね。芸能も現在でも決して身分の高い人のものではないという事実を考えると、この説は中々面白いですね。2018/01/11

Hiroki Nishizumi

2
興味深く読めた。無縁、市庭、悪党、そして聖と賤、音の世界。今までに無い視点が多く考えさせられた。2017/12/26

ken

0
中世の疑問が晴れました。2014/01/21

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