デジタルメディア時代の“方法序説”―機械と人間とのかかわりについて

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784888489768
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C1010

出版社内容情報

IT化がもたらす人間経験の変容を考察。

内容説明

インターネット・ケータイ・デジタル家電・監視カメラ・ICタグ…単なる産業政策か、それとも「新文明」なのか、人間の存在の仕方と世界認識を問う。

目次

ケータイのある風景
過渡期の時代
コンピュータの出現
技術と倫理
情報倫理
パロール・エクリチュール・メール
デジタルメディア時代
情報とは何のことか
機械の歴史
人間とロボット
「巨大なもの」
情報ネットワーク
真理について
人間が機械であるとはどんな意味か
みずからをロボットに作らないために

著者等紹介

船木亨[フナキトオル]
1952年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程単位取得退学後、東京大学にて博士号取得(1999年)。熊本大学文学部教授を経て、2003年から専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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内島菫

13
デジタルメディア上での出来事が、これまでの対面や電話、書面等の経験とは全く異なる種類の経験であり、フィジカルな面も含めて人間全体を知らず知らずのうちに組み替えつつあるのではという指摘は、語調の穏やかさを裏切って先鋭的だった。そこへロボットや巨大なものが挿入されることで、人間が人間自身をどう考えたいかとは別に、というより倒錯的に人間こそがロボットであり、巨大なものを構成していたユニットであることが炙り出される。2022/08/05

うえ

8
「世界史」という概念は西欧近代に於て生まれてきたもの。それを読み解けば歴史の進んでいく道筋が明らかになるという考え。人類は必ず進歩するものであり西欧文化がその先端だという前提がある。ヘーゲルは自らの哲学が実現した絶対知によって世界史は完成したと称した。即ちヘーゲル以降には完成した進歩のない世界が待っていることになる。ではそれはどんな世界か?コジェーヴはその問いを受け、「日本社会こそがそうした未来の姿である」と述べた。「日本と西洋世界の間で始まった相互交流は、…西洋人を日本化することに帰着するであろう」2019/10/15

岩本

0
最終章は感動的ですらある2016/08/04

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