感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
75
ドアノーの写真集を見終わって思ったのは次の動き(ストーリー)を感じさせるようなショットが多いということ。そこにはユーモアや同調性がある。一昔前のゆったりした映画の一場面のようでもある。2021/12/12
アズル
16
近所の雑貨屋さんで古本として購入。10年ほど前に、写真展に行った際に目録を買わずにいたことを後悔していたので、コンパクトながらもグッとくる作品が収録されているので良かったです。2017/06/03
なおみ703♪
11
表紙の写真を友達に紹介してもらったことがきっかけ。「人生は決して楽しいばかりじやない。それでも我々はユーモアの心がある。我々が感じる感情が閉じ込められている隠れ家のようなものだ」「ユーモアとは一種のつつましさだ。物事をあるがままには描かずに、ウインクをしながら優しく触れることだ。ユーモアは仮面でもあり用心深さでもあり、逃げ込むことのできる避難場所なのだ。何かを非常に軽いタッチで、あるいは茶化したような、ほとんど何も言っていないような言い方でほのめかしたとしてもちゃんと言っているのだ」2023/05/21
アイアイ
5
学生時代にパリで購入。以来ずっと愛読書です。重みのある灰色の世界がステキ。2012/11/22
なつき
4
写真集『ロベール・ドアノー』再読。ああ。これはやはり、地球上にある異世界だ。ただただふつうの街のふつうの生活の戦時中というふつうの状況のなかの、ふつう、のなかに、ひそむそのわずかなひずみ。そこが、異世界。私は自力でみえない。ドアノーは、みせてくれるのだな、ああやはり……。2017/09/15