イスラム―初期の建築 バグダッドからコルドバまで

イスラム―初期の建築 バグダッドからコルドバまで

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  • サイズ B4判/ページ数 240p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784887831063
  • NDC分類 522.6
  • Cコード C0352

内容説明

本書は、7世紀から13世紀にわたるイスラム建築の約600年を、中近東からシチリア、マグレブ、そしてアンダルシアにまで目を向け、見事に網羅した本である。この本には、このうえなく美しいエルサレムの岩のドーム、シリア、パレスティナの砂漠に残る神秘的なウマイヤ朝の宮殿の数々、サーマッラーとサラゴサに建つカリフたちの豪華絢爛な宮殿、ダマスクスやケロウアン、コルドバにそびえる大モスクなど、イスラム建築の傑作が次々と登場する。

目次

はじめに―イスラムの起源
エルサレムの岩のドーム―イスラム芸術最初の傑作
ダマスクスのウマイヤ朝の大モスク―パラダイスをイメージしたモニュメント
ウマイヤ朝の宮殿―シリアとパレスチナの砂漠に残る農業遺跡
コルドバのウマイヤ朝の統治者―スペインにおけるアラブの文明
アッバース朝のカリフの栄華―イスラム世界の中心メソポタミア
エジプトのイスラム教徒の多様性―スンナ派のスルタンからファーティマ朝のカリフまで
西方における帝国の分裂―アグラブ朝イフリキヤからアルモアデ朝のマグレブまで
近東の激動―アイユーブ朝の繁栄とアッバース朝の凋落
おわりに―空間の新しい概念

著者等紹介

スティアリン,アンリ[スティアリン,アンリ]
1928年アレクサンドリアに生まれる。ジャーナリストとしてのキャリアを積む前に、ローザンヌとチューリッヒの大学で学ぶ。1948年、美術史に関する最初の論説を発表。以後、文明史に関するラジオやテレビ番組を数多く製作する
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobi

61
西欧の美術やデザインにここしばらく触れてきた目に「イスラム」のモスクは強烈に映った。西欧の感性とはまた次元の異なるパワーとでも言うか。対象は7〜13世紀のイスラム世界。その間どれだけの王朝や都市が滅び、モスクが破壊され、カリフや住民が殺されたか。その悲劇的な歴史の中、それでも祈りの場としてのモスクは建て続けられた。壁天井柱を隙間なく覆う装飾、縦横が各100mを超え、600本の円柱が並ぶこともある。「卓越した想像力」と「熟練された技術」がもたらす威容は、そこに身を置いて初めて感得できるものなのかも知れない。2023/07/05

7
イスラムの始まリからアッバース朝の終焉、622-1258年のアラブ世界、しかもアラビア語が使われている地域に存在する建造物・建築様式を取り扱っている。ペルシア・トルコ・インド・その他は含まない。この制限があるにも関わらずアラビア半島・地中海の北以外の部分、スペインのアンダルシア地方と広範囲。本書を写真集のような気持ちで読み始めたが甘かった。建築物の詳細は勿論、歴史の話が半分は占めている。それもイスラムの始まりから事細かに説明してくれているお陰で建築した理由・時代背景が物凄く理解できた。濃かった。写真も綺麗2013/06/14

アルクシ・ガイ

2
やっぱりイスラム建築はいい。縛りがあるからこその、豪奢な装飾(「コーランは具体的なイメージの使用を特に禁じなかった。それはむしろモーセの十戒の第二項」とあったが)。イスラム圏に旅行するたびに、チャドルをかぶって禁じられた建築内部を見学したい誘惑に駆られる。2012/10/07

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