感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shoki
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読書メーターで登録数1の本を読むことになるとは。広大な読書の世界に驚嘆しつつ感想を。 十八四六年、屋久島奉行として赴任した佐八郎が出くわした事件を土地柄と人情味たっぷりに綴る好短編集です。 歴史的ガジェット、たとえば鉄砲や宣教師などを軸に、ミステリ、あるいは冒険小説調につらつらと語られます。 特に宣教師にまつわる『オカメのエビス』はSF並みの物語的飛躍があり、伍して出色の出来です。 文章は修辞的ですが的確で、かつ全体のトーンに合っていて色褪せていない。時代情緒と知的好奇心を満たせる一冊だと思います。2020/09/01
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- 和書
- いじわるばあさん 〈6〉