内容説明
その報道は真実か?その解説は適切か?その通説は正しいか?データを読めれば、「今」がわかる。明日に打つ手が見えてくる。『学力低下は錯覚である』の著者がおくるあなたの知らなかった世界の見え方。
目次
第1章 基礎編 データを見る―それ、ほんとう?まず、元データに当たる習慣をつけよう!(生データを入手する;データを図にする;専門外のデータはこうして読もう)
第2章 中級編 データを読む―統計の基本を知って、正しく読もう(基本をおさえる―平均と分散;足したら出てくる正規分布;一を聞いて十を知る―大数の法則;分けて考えるべき分布;因果関係と間違えるな―相関)
第3章 上級編 データを利用する―過去データから未来を予測する(未来を予測する;思考を練磨する―オープンコラボレーション;自力で考えることの最大の敵)
著者等紹介
神永正博[カミナガマサヒロ]
東北学院大学工学部電気情報工学科准教授。1967年東京生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業、京都大学大学院理学研究科数学専攻博士課程中退。博士(理学/大阪大学)。東京電機大学助手、日立製作所中央研究所研究員を経て現職。数学、情報セキュリティで論文を書きつつ、社会現象の数理的分析にハマり、2008年に「大学生の学力低下はゆとり教育のせいではない!」ということを立証した『学力低下は錯覚である』(森北出版)を発表して話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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takaC
53
この本の中では、自分は第2章「中級編」が一番楽しく読めた。2016/12/17
月夜乃 海花
14
わかりやすい統計学の本といった感じでした。それでも難しく感じたけど… 自分でデータを見てニュースや実際に起きてる事柄の本質をつかめるようになりたいと思います。社会人になってから自分の仕事を通して社会の流れがわかるようになると書いてあったのが深く感じました。社会人になったら、もっと現代社会の流れがわかるようになるのかなぁ2017/12/12
犬こ
14
あらゆる事例を元に、身近なことから経済まで、様々な統計データを分かりやすく解説している良著。経済予測はプロでも難しいの章は、今朝の新聞にも同様の記事があり納得。これは、再読本でメモφ(..)2015/01/01
おおにし
14
統計学の入門書をいろいろ読んできたが、自分が目指すゴールがこの本を読んで明確になったと思う。第三章にあるようにデータを利用して自分の頭で社会現象について考え、そして社会に対して何が分かって何がわからないかを常に自覚すること(ここでは「正気を保つこと」と書かれている)が、データ分析をマスターする人に必要であるということが理解できた。自分自身でデータ分析するためのリソースの紹介もあり、統計学の入門書としてなかなか良い本。2014/08/24
あび
11
個人の感想です、で片付けてしまわずに統計という数字を見ることで、物事の意味や本質が理解できてくる。すぐに数字を扱えるようになれるわけではないが、少しずつでも統計の勉強をしていくといいかなと思いますね。2018/11/10