内容説明
本書は、世界比較教育学会(WCCES)大会の成果の全体像を単行本として伝える初の試みであり、第11回大会(2001年、韓国)での代表的発表論文を体系的に編集。単なる論文集ではない。比較教育学の伝統と新たな国際的展開を共に示す、大学・大学院テキストに最適の書。
目次
世界比較教育学会の伝統、変化、役割
1 概念と方法(グローバル化した世界における比較・国際教育学の未来;収奪・認知・受容―高等教育における先住民の知恵と知識;ミクロ世界の比較教育学―香港の国際学校からみた方法論的考察)
2 政治的諸力と比較教育学(変化の10年:中欧・東欧の教育政策;シベリアおよびロシア極東地域における分権化と教育改革;生涯学習と成人教育―ロシアと西欧との出合い ほか)
3 比較の観点からみた文化(韓国人とアメリカ白人児童の表現スキルに見られる文化と学年による差異;アメリカ社会における理想的な子ども像―その比較文化的考察;社会の階層構造と集団的連帯―中国的文脈における労働と職業の意味および職業教育に対する含意 ほか)