内容説明
現代社会が直面する実際的な諸問題、宗教の自由、人種差別撤廃、公共社会における倫理問題等に、政治哲学の見地から鋭く切り込んできた著者(ペンシルバニア大学総長)が、本書では「教育に関する権力の問題」=「将来の国民の教育を構築する権力を誰が持つのか」をテーマとして果敢に展開する。スペイン語訳、ヘブライ語訳等に続く本邦初訳。
目次
基礎に帰れ
国家と教育
初等教育の目的
民主的参加の領域
民主主義権力の限界
初等教育の配分
高等教育の目的
高等教育の配分
学校外教育
成人の教育
政治教育の優先
国民教育最小限主義、多文化主義及びコスモポリタニズムの挑戦
著者等紹介
ガットマン,エイミー[ガットマン,エイミー][Gutmann,Amy]
1976年からプリンストン大学政治学準教授、同教授(1987‐)、同大学ヒューマン・ヴァリュー・センター所長(1998‐2001)、学長(2001‐2004)を務め、現在、ペンシルバニア大学総長(2004,6‐)、アメリカ政治・法哲学会会長(2001‐)
神山正弘[カミヤママサヒロ]
1943年生まれ、東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、1982年から高知大学教育学部助教授、同教授(1990‐)、学生部長(1999‐2001)、副学長(2001‐2003)。教育行政学専攻
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