同一性・変化・時間

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886790811
  • NDC分類 104
  • Cコード C1010

目次

第1部 同一性・変化・時間―新井篇(数的同一性/質的同一性(同一性/同質性・同類性)
ピンポン玉モデルと不可識別原理の問題
固有名の指示対象
変化と変化の軌跡 ほか)
intermezzo ゴキブリになっても野矢は野矢か?(団まりなさんとのやりとり)
第2部 同一性・変化・時間―横浜篇(はじまり;時の流れ;時間は実在しない?;「同一」とされているものは何か ほか)

著者等紹介

野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954年、東京に生まれる。1985年東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授。専攻は、哲学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NASUCUBE

2
野矢は以前の著作で「まだ時間が流れてないじゃん」と言われた(時間が流れるということを満足に論証できていないじゃん)らしい。今回も同じく、時間が流れるということについてなにも言えていない。複数の瞬間があるのと同じように複数の言語空間があることは、それだけではある言語からある言語へと流行するということを直接に言う事ができない(あるいは、あらゆる言語はあらゆる言語へ任意に(それこそ野矢が嘲笑気味に言う華厳眺望的に)流れるということしか言えない)。団まりな氏が序盤ちょっと指摘していたが、2015/08/06

田蛙澄

1
流転的言語観と言うのは面白かった。現在進行形で言語の使用中は常に言語は変化していき、過去について語るときのみ変化の軌跡として変化を認識できるが、変化そのものはまさに言語の使用とともに変化しているので捉えられず生きることしかできないと言うのはなるほどと思う。ただ四次元連続体という物理的な概念に安易に落とし込んでると言うのも一理ある気がするし、連続体は時間とともに生成するのではなく、すでに時間を超えて完成してるのではとも思う。2017/04/13

borisbear

0
この本は時間論も同一性論もほとんど理解できない。例えば歴史年表について、時間の流れが無い静止画像だと言うが、十分詳細な歴史記述なら、それを時間の流れの理解なしに読み取ることは不可能でしょう。「歴史の流れ」という比喩表現もあるが、何か問題あるでしょうか。関が原の戦いの時系列記述を家康や三成の思惑や動き方も含めて理解する時に、時間の流れ無しって普通に考えるとありえない。2017/05/05

まめさん

0
野矢さんの提示した「流転的言語観」は腑に落ちない所もあり、何だか煙に巻かれたようだったが、全体としては時間論の奥深さを再認識できた。マクタガートについて言及されていた箇所は、是非読み返したい。 ★★★☆2012/02/04

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