内容説明
ラカン伝説の焦点―パラノイア問題に発し、鏡像段階論を経て、家族という心的ドラマの解読へ。母親のイマーゴ、死の欲望、鏡像、寸断、分身、去勢、エディプス複合。すでに主題群は浮上し、家という言語の場における、〈父の名〉が、ほどなく語られるであろう。現代家族論の光源
目次
序論 家族制度
第１章 複合、家族心理の具体的要因（１ 離乳複合；２ 侵入複合；３ エディプス複合）
第２章 家族複合の病理（１ 家族的主題をもつ精神病；２ 家族神経症）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
2
ある人に触発されて。本を薦めてくれる人は好き。内容は特に目新しくもなく、周知の事を心理学用語で眈々と語ってあるのだけど、彼が伝えようとしてくれたこの本に内在する「メッセージ性」つまり、家族内同胞の集団に於ける総合には、これらの諸モデル総体に自我を合致させることで上手く適応できるかもよ、というアドバイスを、ひしひしと感じ取れたので、読書動機やポテンシャルが強化されて嬉しい。そのことは、とても豊かな行為であると思うから。2011/10/21
