内容説明
国民はイメージとして心の中に想像されたものである。/国民は限られたものとして、また主権的なものとして想像される。/そして、たとえ現実には不平等と搾取があるにせよ、国民は常に水平的な深い同志愛として心に思い描かれる。そして、この限られた想像力の産物のために、過去二世紀にわたり数千、数百万の人々が、殺し合い、あるいはみずからすすんで死んでいったのである。―ナショナリズム研究の今や新古典。増補版(1991年)にさらに書き下し新稿「旅と交通」を加えた待望のNew Edition(2006年)。翻訳完成。
目次
序
文化的根源
国民意識の起源
クレオールの先駆者たち
古い言語、新しいモデル
公定ナショナリズムと帝国主義
最後の波
愛国心と人種主義
歴史の天使
人口調査、地図、博物館
記憶と忘却
旅と記憶―『想像の共同体』の地伝について
著者等紹介
アンダーソン,ベネディクト[アンダーソン,ベネディクト][Anderson,Benedict]
1936年、昆明に生まれる。1957年、ケンブリッジ大学卒業(古典)。1967年コーネル大学ph.D.、コーネル大学教授(政治学・アジア研究)をへて、現在名誉教授
白石隆[シライシタカシ]
東京大学教養学部卒、コーネル大学Ph.D.コーネル大学教授(歴史・アジア研究)京都大学教授をへて、現在、政策研究大学院大学教授・副学長。著書にAn Age in Motion(Cornell University Press,大平賞受賞)、『インドネシア』(リブロポート、サントリー学芸賞受賞)、『海の帝国』(中公新書、第1回読売・吉野作造賞受賞)、ほか多数
白石さや[シライシサヤ]
国際基督教大学教養学部卒、コーネル大学Ph.D.(人類学・アジア研究)。京都文教大学教授(文化人類学)をへて、現在、東京大学教授(教育学研究科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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