内容説明
古い伝統を受け継ぐ大阪の寄席の面白い符牒や隠語、行事、習慣をまとめた事典。配列は見出し語の五十音順、見出し語のよみ、漢字表記、解説文からなる。
目次
大阪を土台とした寄席楽屋事典
座談会 私の前座時代―千日前の思い出
著者等紹介
花月亭九里丸[カゲツテイクリマル]
明治24年(1891)、大阪市生まれ。昭和37年(1962)没、享年71歳。大正・昭和の時代に活躍した吉本興業の珍芸漫談家。父親は丹波家九里丸という東西屋(のちのチンドン屋)の開祖。大正8年、落語家・初代三升小紋に入門し、三升小鍋を名乗る。大正10年、父親の死を機に、吉本泰三の勧めで花月亭九里丸と改名する。早口で舌足らずのため「挽き臼」という綽名で呼ばれたが、時事漫談のほか、紙芝居、宮島琵琶などでキテレツ独自の芸風を確立し、人気者となる。戦後の一時期フリーとなったが、その後松竹新演芸の専属となり、「戎橋松竹」の開場に当たっては工事から出番の編成まで一切を運営し、上方演芸の復興に貢献した。第2回上方演芸の殿堂入り
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