内容説明
恵みの森から人を排除する、世界遺産管理計画。虐げられた村人は、それを「魔の自然保護」と呼ぶ。
目次
第1章 「世界遺産」というブランドの眩惑(ブナ原生林横断の旅;白神山地山里の記憶;入山禁止派の言いがかり ほか)
第2章 自然と共生するという理念(白神山地の杣道;ブナ・手ざわりとしての素材;そして森が残った ほか)
第3章 白神ブナの森博物誌
著者等紹介
根深誠[ネブカマコト]
1947年、青森県弘前市に生まれる。現在フリーの著述家。旅と渓流釣りを好む。1983年、ふるさとの山、白神山地を分断しようとした青秋林道の建設計画に反対するために「白神山地の自然を守る会」「青秋林道に反対する連絡協議会」を設立。日本で初めて市民運動の力で巨大公共事業を中止に追い込む。登山家としてはヒマルチュリ東尾根(ネパール1977年)、エベレスト西稜(同1981年)の登山隊に参加、1986年にはゴッラゾム(パキスタン)初登頂、1988年にはシャハーンドク(同)では隊長として初登頂に成功など数々の経歴をもつ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。