目次
第1章 自己実現を果たすための物の見方・考え方
第2章 豊かな富を育てる方法
第3章 学ぶ者のための上達の極意
第4章 可能性を引き出す教え方・教わり方
第5章 気の仕組みを人生に活かす
第6章 今、日本に求められる修養の力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らびぞう
11
歴史上の人物を例にとり、福に対しての、「惜福」「分福」「植福」について、わかりやすく解説してくれている。また、戦後の財閥解体、農地改革などは、再び日本を強力な軍事国家にしないために、アメリカが見出したことだったらしい。また、年齢を重ねるに従って、「集中力」が衰えていく。そうして、気が散って惚けていくと書かれてあり、然りと思った。2019/03/10
よし
5
娘、幸田文に絶大な影響を与えた父、露伴「努力論」自己修養に関する語録に学ぶ、人生指南の書。決して古くなく、分かりやすくぐんぐん染みいってくる。一気読みだった。「根本を養うことが重要」「どこから始めるか、を知る教師に学べ(ヒルティの幸福論に通じる)」「鋸の歯と幅(結論を急ぐな)(横のデモクラシーと縦のデモクラシー)」「犠牲的ーーー特攻隊と米軍電撃機(ミッドウエイ海戦)」2020/06/05
田山河雄
4
以前に「努力論」を途中で投げ出したことがあった。余りに難しくて意味が読み取れなかったからである。何度か音読してはみたが難しかった。この度本書を読むことが出来てやや複雑な感じでいる。確かに素晴らしい。「志」や「他力の自己革新」「学ぶ上での極意」更には「気の仕組み」等だ。だが「求められる修養の力」では私自身「修養」の考えさえ念頭になかったと気づいてがっかりしてしまった。先生は社会主義思想が限りなく「修養」の消滅に影響したと述べている。ソ連はなくなったが、今中国共産党が世界を席巻しつつある。何と云うことか。2021/05/20
dexter4620
2
修養を志すにはまさに最適の一冊。2年ぶり2度目の読了で改めて実感。著者の類書は読みたいし、一生再読棚に入れておきたい本。惜福・分福・植福や気と血液の考え方など示唆に富んだ一冊である。2023/08/09
dexter4620
2
現代では幸田露伴を読むことは少なくなったが、氏の考え方が今でも充分に有用である事を教えてくれる一冊。再読リスト入り。 2021/07/19