目次
1 凡事徹底(鄙事多能;簡単なこと、単純なことを極めていく ほか)
2 縁をつなぐ(いい縁ほど放っておけば薄くなる;感謝、感動がいい縁をつくる ほか)
3 企業の質をどう高めるか(王道を意味する社名;掃除をして少しでも高める ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
forest rise field
30
一人光る。みな光る。何も彼も光る。一人がコツコツやりだして、ひたむきな姿に共鳴者が現れてきて、いつの間にかみなが光る。さらにこれを徹底して継続をしていると、何もかも光るようになる。 簡単なこと、単純なことを極めてきた人が言うだけに説得力があります。 凡事徹底見習いたいものです。2021/01/24
としP
28
「与えられた枠を使い切らない」とても大切な考え方だと思いました。枠をギリギリまで使おうとするから後が続かない…。余分を残せば枠を大きくすることができる。それは、世界中で見られた経済発展のプロセスにも相通ずるところがあるように思えた。森林資源、海洋資源、原油などのエネルギーなど、遠慮なしに使おうというのではなく、持続可能なエネルギーの使い方を求められている。自分も公私にわたってそのような生き方をしていきたい。2015/10/13
かず
19
イエローハット創業者による講演記録を編纂したものです。著者はトイレ掃除や洗車といった「凡事」を大切にされる方です。しかし、それは突き詰めていくととても深いものです。なぜなら、それは「思いやり」に通づるからです。相手に喜んでいただこうというサービス精神と換言できましょう。世の中、成果主義や効率重視といったことがよく言われますが、そこに人の喜びや幸せというものが無ければ、人は機械と同じになってしまいます。人が人であるための凡事徹底、思いやりだと感じました。理屈を振りかざすよりもごみ一つ拾う方が尊いのです。2016/10/30
Kawai Hideki
19
人間塾課題本。副題「平凡を非凡に努める」が本書の全てを言い表している。イエローハットの創業時のストーリーと経営哲学。事業を行う上で大事なのは新製品ではなく、今ある製品の持つ価値や命を知った上で、新しい売り方をしていくこと。その価値に「気づく人」になるために、2つの方策が示される。一つが、「僅差の積み重ねで大きな差を生み出すこと」、もう一つが、「人を喜ばせること」。具体例として、筆者が40年間極めた「掃除」のやり方、心構えが説かれている。単なる掃除礼賛の本ではなく、人間とは何かにまで踏み込んだ深い本。2014/03/10
デビっちん
18
特別なことをするより、当たり前の平凡なことを非凡にするという考えから、少し前向きないい思想がわいてきます。与えられているものを最大限に生かすことを考えなければいけません。イエローハットの創業者である著者は、少ない元手の中から掃除を徹底することで会社を発展させました。汚いものを汚いままにしておくと、心がすさんでしまいます。掃除をすることで気づき、人に喜んでもらうことで人格が上がります。読んでて心が洗われた感じです。他の人がやったほうがいいと認めていながら、平凡で普通のこととしてやっていないことは?2016/06/15