酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883810475
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

酒はやめられるのか!?その時、家族がとった行動は!?そして、待っていた意外な結末…。強制入院したアルコール病棟で起こる珍奇な騒動。別れた元妻と子どもたちとの優しい時間。情けなくも笑えて切ない脱アル中私小説。

著者等紹介

鴨志田穣[カモシダユタカ]
1964年、神奈川県に生まれ、北海道で育つ。高校卒業後、アルバイト生活を経てタイに渡り、戦場カメラマンとなる。1996年、アマゾンで漫画家・西原理恵子氏と出会い結婚。一男一女をもうけるも、2003年、離婚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くぅ

39
某アイドルの事件から、じゃあアル中とか精神的治療とかを実際にアル中だって診断された人が簡単に説明してくれているものを読んでみようと思って手にとってみた。これはやっぱり大変だ。本人も守るべき存在のことも周りの心配もちゃんと自覚しているんだけれど抜け出せないし、どんどん侵食されている。まさにお酒に身体も精神も飲み込まれる状態。"お酒のせいじゃない""本人の甘えや弱さ"というのは簡単だけれど、その弱い精神は長年かけて培われたわけで、本人の意思の問題と切り捨てるのはなかなか難しい気がした。2018/05/13

まあちゃん

31
「毎日かあさん」の西原さんのダンナさん。フィクションということになってるけど、かなりリアルなことを書いてると思う。ひどいアル中のために離婚して家族と別れ、でも家族が大好きで、なんとか酒をやめて家族の元へ帰ろうと奮闘。何度も血を吐いて倒れ、精神病院のアルコール専門のところへ入院。お酒はやめられたが、ガンになってしまう。最後のページで西原さんと思われる元妻が病院に迎えに来る。「目が覚めると、(略)ハスの花が咲いたような妻の顔があった。」この病気は恐ろしく底のない沼のようだ。最期に家族と暮せて幸せだったはず。2014/07/07

みーなんきー

29
実に面白く、集中して読めた。鴨志田さんの本はとにかくリアルの面白さに溢れている。長い期間のアル中で、肝臓腎臓を悪くし、挙げ句の果てにアル中専門の病院に入る。そこには自治会があり、おかしな人達が揉めながら苦心しながら、人間関係を保っている。しかし甲斐性なしの集まりなのである日スリップして帰る人達がいて、話題に事欠かない。退院間際に自分史を語るのだが、繊細な神経に、過酷な人生を負った人達が多く、胸が痛む。2020/11/21

kera1019

23
ノンフィクションになってますが「西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気」と「実録! あるこーる白書」を読むとほぼフィクションですね。ブラックアウト、スリップ、離脱などなかなか迫力があって面白かったんですが、鴨志田さんにとって家族の存在と気持ちをもう少し読みたかったです。2014/09/30

みんと

21
何度も吐血し、倒れて運ばれる。何度、苦しい思いをしても、退院と同時にまた、酒を飲む。 アルコール依存症とは、なんて恐ろしい病気なのだろう。 一緒に入院していた人の「どうしてアル中になったか、どれだけ人に迷惑をかけたかがわからなきゃお酒は断てない」という言葉に重みを感じる。 入院している誰もが、うちに帰りたいけど帰れないでいるのだ。 意志の力だけではどうにもならない大変さと家族の存在のありがたみを改めて思った。2011/03/25

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