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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷹図
4
再読。稀代の大ほら吹きのデビュー作。ありえたかも知れない歴史のifの断片を、コミカルに、そして恐ろしくスタイリッシュに繋いでみせるその手腕は、このデビュー作にこそ最も発揮されている(と思う)。全人類的な記念碑的事業に、しれっと一個人の足跡を紛れ込ます荒技は可笑しくもあり、そして何よりも感動的だった。2010/03/16
ちあき
4
『トロイメライ』と同じく、ありえたかもしれない歴史を語っていく手つきがすばらしい。スタイリッシュなのにとぼけた感じの絵柄も好み。映画を山ほどみてて、小説も山ほど読んでいる(もしくはたいして摂取していないのに作品に生かしていく才能が図抜けている)印象。2009/01/04
ユーコ
2
全ての語られざる歴史、人生に思いをはせるマンガ界のほらふき男爵!ここには世界中の人々の物語が詰まっている!2013/08/11
龍國竣/リュウゴク
2
短編集、のように読んでいると、最後には大長編が成立している。嘘の話ばかりで、それが全て面白い。どうして、ここまで壮大な嘘がつけるのか。そして、富士山に焦点を当てて、嘘がフィクションとして漫画の中で具体化する。死と、その後の生が待っている。2012/02/07
鯨、或は山田
2
真っ赤な嘘の昔話短編の寄せ集めが徐々に群像劇へと寄り集まり、各々が持ち寄った歴史が緩やかに一つの場所でリンクすることでうねりをもった大きなストーリーに還元する。それでいて各キャラクターがその歴史に埋没するでなく、確固とした個性を堅持する。途方もない綿密な練り上げの末に生み出されたことに間違いはなかろう。まさに怪作。2011/08/24